朝日酒造「久保田」生みの親・嶋悌司元専務「お別れの会」開催

新潟県長岡市の朝日酒造は10月19日、ホテルニューオータニ長岡で、今年5月18日に92歳で逝去した嶋悌司元専務取締役の「お別れの会」を開催した。約400人が来場し、故人をしのんだ。

故人は1929年7月新潟県新発田市生まれ、1950年3月官立宇都宮農林専門学校(現・宇都宮大学)農芸化学科卒業、1950年11月新潟県醸造試験場勤務、1977年4月同試験場場長就任、1984年3月退職、同年4月朝日酒造に工場長として入社、1987年11月常務取締役就任、1991年11月専務取締役就任、2003年退職。

朝日酒造では1985年に発売を開始した「久保田」の開発に深く携わり、同社のみならず新潟県の清酒業界の活性化に貢献した。

また、1991年3月には「新潟清酒学校」の設立運営をはじめとした酒造後継者育成により、日本醸造協会石川弥八郎賞などを受賞したほか、自治大臣賞も受賞。2004年1月には越路町(現・長岡市)の自然保護、酒造りを通じた地場産業発展により越路町特別功労表彰を受けた。

〈酒類飲料日報2020年10月21日付〉