「イカ天瀬戸内れもん味にぴったりの麦焼酎 かのか」発売、コラボで若年層や女性ユーザーの取り込み図る/アサヒビール
まるか食品が製造・販売する「イカ天瀬戸内れもん味」に合う味わいに仕上げた「かのか」ブランド初のコラボレーション商品で、リンゴのようなフルーティーでさわやかな香味とすっきりした後味が特長の甲乙混和麦焼酎。3月5日には発表会をオンライン上で開催し、アサヒビールとまるか食品の担当者が発売の経緯を説明した。
まず、アサヒビールのワイン・スピリッツマーケティング部の渡部友一郎次長が「かのか」ブランドの現状とコラボ商品発売の経緯について「“かのか”は1993年に発売され、2021年で28年目を迎えるブランド。ユーザーの70%は西日本の方で、年齢では50歳以上が中心となる。また、ここ最近では家飲みの需要が増加しており、“かのか”の販売実績は焼酎市場の伸びを上回っている。新規ユーザーの取り込みを図るとともに、同ブランドの勢いをさらに加速させるべく、今回コラボ商品を発売する運びとなった」と説明した。
続けて、同部の村尾雄一氏が「かのか」ブランドの2021年の取り組みを、「健康訴求」「新規ユーザー獲得」「まとめ買い・大容量訴求」の3つを強化して行っていくと発表。そのうち「新規ユーザー獲得策」として今回のコラボレーションを行うとした。
村尾氏は「今回“イカ天瀬戸内れもん味”をコラボ相手として選んだのは、若年層や女性から支持されているブランドで、“かのか”が獲得すべきターゲットにぴったりだったため。また、“かのか”の地区別販売シェアでは上位に入る中国地方(広島)発祥のブランドということで、クロスMDによる露出も考えた」と述べた。
また、工夫をこらしたパッケージについて、村尾氏は「デザインは“イカ天瀬戸内れもん味”のパステルブルーとパステルイエローを基調とした。こうした限定商品は棚の下部に入れられる傾向が強く、上から見ても“イカ天瀬戸内れもん味”とのマッチングが考えられた限定商品であることが一目でわかるようにしている」。
販売戦略については「かのか」ブランドサイトや両社のSNSを通じて情報を発信するほか、新たにPOPを制作し、店頭での魅力訴求に努めるとしている。
〈酒類飲料日報2021年3月8日付〉