イチローズモルト×マルスウイスキー、日本初の原酒交換、「秩父×駒ヶ岳2021」「駒ヶ岳×秩父2021」発売

「マルスウイスキー モルト デュオ 駒ヶ岳×秩父 2021」「イチローズモルト ダブルディスティラリーズ 秩父×駒ヶ岳 2021」
ベンチャーウイスキー秩父蒸溜所と本坊酒造マルス信州蒸溜所は2021年4月下旬から、互いの地で熟成した原酒に、自社モルト原酒をヴァッティングしたブレンデッドモルトウイスキーを、共同企画ウイスキーとして双方より発売する。互いの地で熟成した原酒に、自社モルト原酒をヴァッティングするブレンデッドモルトウイスキーの製品化は、ジャパニーズウイスキー業界において初の取り組み。

この共同企画は、スコットランドで一般的に行われている原酒交換を日本でも実現できればと始まったもの。両社は2015年4月にモルト原酒の交換を行ってから、それぞれの環境で6年近くにわたり熟成過程を確認しながら協議を続けてきた。

本坊酒造 本坊社長、ベンチャーウイスキー 肥土社長

本坊酒造 本坊社長、ベンチャーウイスキー 肥土社長

 
「自社で造ることができない原酒を確保し、その酒質が環境により、どう変化していくのか実感できる。共同企画は、単なる原酒交換にとどまらず、ブレンダーや造り手の腕前を磨くことにも繋がった。メーカーとして互いに高め合うことが、ジャパニーズウイスキーの技術水準や品質向上に繋がると考える」(ベンチャーウイスキー代表取締役社長肥土伊知郎氏)。
 
「志を同じくする人たちとジャパニーズウイスキーを盛り上げていく、互いに切磋琢磨していくことが、日本のウイスキー業界にとっての成長になると考える。日本でクラフトディスティラリーが増える中、今回の共同企画が、ジャパニーズウイスキーをどう表現していくのか考える、ひとつのきっかけになればと期待する」(本坊酒造株式会社代表取締役社長本坊和人氏)。
 
今後も継続して原酒交換を実施する予定。「今回の共同企画を通じて新たなジャパニーズウイスキーの可能性を知っていただき、楽しんでいただきたい」。
 
〈アイテム〉
▷「イチローズモルト ダブルディスティラリーズ 秩父×駒ヶ岳 2021」
1万6,500円・瓶詰本数10,200本
 
▷「マルスウイスキー モルト デュオ 駒ヶ岳×秩父 2021」
1万6,500円・瓶詰本数10,918本

〈酒類飲料日報2021年4月21日付〉