「よわない檸檬堂」発売へ、コカ・コーラシステム初のノンアル商品
「檸檬堂」のレモンサワーの作り方を参考に、独自のこだわり製法で作ったレモンサワーテイスト。コカ・コーラシステムでは初となる、アルコール度数0.00%のノンアルコールブランドだ。
厳選したレモン果汁にジュニパーベリー(ジンに用いるスパイス)をなじませることで、ジューシーで濃厚なレモン感と、レモンサワーらしい風味が合わさった味わいが楽しめるという。
パッケージはレモンサワーテイストにこだわったノンアルコールの「専門店」をコンセプトに、白を基調に、前掛けをモチーフとし、ノンアルコール飲料であることがひと目でわかるようなデザインに仕上げた。パッケージ裏面には、「よわない檸檬堂」のこだわり製法をイラストで明記している。
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〈清涼飲料づくりとお酒づくりの経験を活用〉
1月25日には、オンラインで商品発表会を開催。マーケティング本部アルコールカテゴリー事業本部の岸田卓真ブランドマネージャーが、「よわない檸檬堂」発売の背景や、商品特徴を説明した。
まず背景として挙げたノンアルコールRTD(レディ・トゥ・ドリンク=ふたを開けてすぐ飲める飲料)の市場や消費者の動向の変化について、「ノンアルコールRTD市場は2017年から2021年にかけて約1.5倍に成長している。まだアルコール入りのRTDの市場に比べると小規模ではあるが、近年の成長ぶりを鑑みてポテンシャルある市場と判断した」「お酒を飲める方の中でも、“あえて飲まない”という選択をする方が増加している“自分や家族の時間を増やしたい”、“心身のウェルビーイングを意識するようになった”、“生産性の向上を図りたい”という理由のためそういったライフスタイルを取り入れている」と説明し、「それらがノンアル市場の成長に対し、重要なトリガーとなっている」と話した。
また、「あえてお酒を飲まない」および「そういった行動を潜在的に取る人」がノンアルRTDに対して求めていることとして「本格的なお酒感があり、ノンアルでも“代替品”という位置づけのものではなくポジティブに楽しめるもの」としており、それに対して「当社としては長年培ってきた清涼飲料づくりと、2018年から展開している酒類づくりの経験を生かした、新しいノンアルコールブランドで“飲まない日”のポジティブな選択肢を提供していく」と答えた。
中味へのこだわりでは「最もこだわった部分は“レモンサワーらしい味わい”。お酒感に加えて、ジューシーなレモン感を感じてもらえることが重要とし、何度も試行錯誤を繰り返した」としている。
〈国内ビールメーカーも「ノンアルレモンサワー」積極展開〉
サッポロビールも「ノンアルコールレモンサワー」の展開を予定しており、3月15日に「レモンズフリー」を発売する。しっかり濃い果実感と飲みごたえが特徴で、クエン酸を関与成分とする機能性表示食品のノンアルコールレモンサワー。
サッポロビール「レモンズフリー」
市場拡大に大きく貢献したサントリースピリッツの「のんある晩酌 レモンサワー」も3月1日にリニューアルし、さらに本格的なレモンサワーのようなおいしさを進化させる。
サントリー「のんある晩酌 レモンサワー」