「ユミカツラ」と群馬・永井酒造がコラボ、スパークリング清酒「MIZUBASHO with Yumi Katsura」発売、“世界に向けた新たな乾杯酒”

スパークリング清酒「MIZUBASHO with Yumi Katsura」
日本酒「水芭蕉」蔵元の永井酒造(群馬県利根郡川場村)は6月5日から、スパークリング清酒「MIZUBASHO with Yumi Katsura」を発売する。720ml/税込7700円、360ml/3850円、アルコール分13%。同社が運営する「MIZUBASHO Artist Series 公式オンラインショップ」では5月19日から予約を開始している。

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「MIZUBASHO with Yumi Katsura」はファッションブランド「ユミカツラ」とのコラボレーションによって誕生したスパークリング清酒で、両社に共通するテーマである「伝統と革新」を体現する「世界に向けた新たな乾杯酒」。原料米には群馬・川場村産の「雪ほたか」を100%使用しているほか、酵母は群馬県が開発した「KAZE酵母」を使用するなど地元由来の原料にこだわった。

「きめ細やかな泡は瓶内二次発酵によるもの。味わいは甘味、酸味、旨みのバランスが取れている。熟成した生ハムや卵料理との相性が良い他、野菜特有の苦みとの相性も良い」(永井酒造・永井則吉社長)。

ラベルは水芭蕉の白とグリーンのイメージをモダンな市松模様で表現し、「awa酒グラス」のシルエットを中心に、永井家の家紋である「丸に墨立四つ目」と、ユミカツラが海外向けに使用している「丸に違い矢」の家紋をモチーフにデザインした。また、ハッピーな気分とサプライズ演出を盛り上げるよう、「隠れハートモチーフ」がラベル内に2つ隠されている。「日本を意識した、世界に出てもかっこいいデザイン。和洋中どの料理のテーブルでも“かっこいい”と思われるものとした」(ユミカツラインターナショナル・藤原綾子氏)。

販売ルートは同社ECサイトと「水芭蕉」特約店。今後はブライダル業界に販路を持つ業務用酒販店にもアプローチしていくほか、桂由美ブライダルハウス東京本店1階の、バラをテーマとしたコンセプトカフェ「Cafe’ de Rose」で同商品を用いたスペシャルカクテルやおつまみを同日から提供開始する。今後、コラボレーションメニューは季節ごとに内容を変更して提供していくという。

「MIZUBASHO with Yumi Katsura」を用いたスペシャルカクテル

「MIZUBASHO with Yumi Katsura」を用いたスペシャルカクテル

同商品の売上の5%は両社が共同で、尾瀬の環境保全活動に寄付される。
 
5月18日には東京港区の桂由美ブライダルハウスで発表会を実施し、永井酒造の永井則吉代表取締役社長とユミカツラインターナショナルの桂由美代表取締役社長が今回のコラボレーションに至った経緯や商品に込めた思いなどを話した。

左から永井酒造の永井社長、ユミカツラインターナショナルの桂社長

左から永井酒造の永井社長、ユミカツラインターナショナルの桂社長

〈「和と洋の融合」「伝統と革新」など共通する考えからコラボ実現〉
桂社長は「創業57年の中で、食品関連のコラボは初めて。偶然永井酒造を紹介してもらったのだが、“洋と和の融合”“伝統と革新”といった点で共通点があることに気が付いた。ウェディングドレスは“洋”のもので、我々はそこに伝統的な“和”の美を加えてきたが、永井酒造は“和”の伝統的なお酒に“洋”の技術を掛け合わせ、あるべきものとして合流させた。その努力に感激し、何か新しいことができないかということで今回の発表になった」と話した。
 
永井社長は商品について「“日本酒の価値を変えたい”という想いのもと、世界の乾杯酒にするべく、2003年から徹底的に品質を向上させた本格的なスパークリング清酒の開発に着手。これまで700回試作し、2006年にはフランス・シャンパーニュで研修し技術を学んだ上で製法を確立させた。今回発表した商品もその技術を活用している」と説明。取組そのものには「ファッションブランドと日本酒のコラボレーションは非常に夢があり、自分自身ワクワクしている。新たなチャレンジとなるが、ユミカツラと共に取り組んでいきたい」と決意を述べた。
 
〈酒類飲料日報2022年5月20日付〉

◆MIZUBASHO Artist Series 公式オンラインショップ