合同酒精「ビッグマン」など焼酎甲類1.1~2.3%値上げ、「ニッポンプレミアム」など缶チューハイ一部は2.1~2.6%、6月1日出荷分から

合同酒精「ビッグマン25% 4Lペットボトル」
オエノングループの合同酒精は6月1日出荷分から、同社が製造・販売する「ビッグマン」などの焼酎甲類と「NIPPON PREMIUM(ニッポンプレミアム)」などのRTD(チューハイ・サワー類)商品を値上げする。

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値上げ対象は「ビッグマン」「酎ハイ専科」「グランブルー」 など一部スピリッツを含む焼酎甲類の全商品36アイテム(60SKU)と、NIPPON PREMIUM(ニッポンプレミアム)」「直球勝負」などRTDの一部商品28アイテム(31SKU)。

※SKU=Stock keeping Unit(ストックキーピングユニット)、サイズや包装、販売単位数量などを区別した最小管理単位。

価格改定率は、参考小売価格ベースで焼酎甲類が1.1~2.3%程度。RTD商品の一部は2.1~2.6%程度。

焼酎甲類では、「ビッグマン25% 4Lペットボトル」が現行価格2912円から新価格2967円に55円の値上げで、価格改定率は1.9%(以下、価格は全て税別)。「ビッグマン25% 1.8L紙パック」「酎ハイ専科25% 1.8L紙パック」はともに現行価格1373円から新価格1398円に、25円の値上げ(改定率1.8%)。

RTDでは、「NIPPON PREMIUM 愛媛県産いよかん 350ml」が143円から146円に、3円の値上げ(改定率2.2%)。「チューハイ 直球勝負 レモン ストロング糖類ゼロ 350ml」は、134円から137円に3円値上げし、改定率2.2%。

合同酒精 主要な値上げ対象商品の参考小売価格(2022年6月1日出荷分から)

合同酒精 主要な値上げ対象商品の参考小売価格(2022年6月1日出荷分から)

 
今回の値上げの背景には、お酒の原料となる粗留アルコールをはじめとした原材料価格や、重油、天然ガスといったエネルギー価格の高止まりに加え、アルミ缶など容器包装品の資材価格上昇、さらに原油高による物流費高騰などがある。
 
※粗留アルコール=焼酎甲類の主原料であるアルコールで、穀物、サトウキビ等を発酵させて蒸留したもの。
 
オエノングループの3月発表によると、合同酒精では固定費をはじめとした経費削減や、今後を見据えた事業構造改革による組織のスリム化といった企業努力を重ねてきたが、コスト上昇を吸収するのは困難な状況にあり、「商品の安定供給ならびに品質保持の責任を果たすため」価格改定を行うことを決めたという。