焼酎甲類「新光」「あいぼう」など値上げ、スピリッツ「渋抜き上手」も/秋田県醗酵工業6月1日価格改定

オエノングループの秋田県発酵工業(秋田県湯沢市)は6月1日出荷分から、同社が製造販売する「新光」「あいぼう」などの焼酎甲類とスピリッツの一部商品を値上げする。

対象商品は焼酎甲類「新光」「あいぼう」など7アイテム(22SKU)と、スピリッツ「渋抜き上手」1アイテム(2SKU)。

※SKU＝Stock keeping Unit(ストックキーピングユニット)、サイズや包装、販売単位数量などを区別した最小管理単位。

値上げ幅は参考小売価格ベースで1.2～2.5%程度。「新光 35% 600ml」は従来価格の593円から604円に1.9%の値上げ。「あいぼう 25% 720ml」は767円から777円に、1.3%の値上げとなる(各価格は税別参考小売価格)。

秋田県発酵工業 2022年6月1日価格改定主要対象商品の参考小売価格と価格差

今回の値上げの背景には、お酒の原料となる粗留アルコールをはじめとした原材料価格や、重油、天然ガスといったエネルギー価格の高止まりに加え、アルミ缶など容器包装品の資材価格上昇、さらに原油高による物流費高騰などがある。

※粗留アルコール＝焼酎甲類の主原料であるアルコールで、穀物、サトウキビ等を発酵させて蒸留したもの。

オエノングループの4月発表によると、秋田県醗酵工業では固定費をはじめとした経費削減などの企業努力を重ねてきたが、コスト上昇を吸収するのは困難な状況となり、「商品の安定供給ならびに品質保持の責任を果たすため」価格改定を行うことを決めたという。

なお、オエノングループでは6月1日出荷分から、合同酒精が焼酎甲類「ビッグマン」など、福徳長酒類が本格焼酎「博多の華そば」「博多の華黒麹そば」を値上げする。

【オエノングループ】合同酒精「ビッグマン」など焼酎甲類1.1～2.3%値上げ、「ニッポンプレミアム」など缶チューハイ一部は2.1～2.6%、6月1日出荷分から