瓶の割合10%割れ続く、樽・タンク3年ぶり減-14年のビール類容器別
ビール酒造組合の市場動向レポートをもとに本紙が集計した2014年間のビール3ジャンル合計の容器別出荷内訳は、前年比で瓶95.4%、缶98.6%、樽・タンク99.9%だった。樽・タンクは3年ぶりのマイナス。12年は震災の裏ということもあり6年ぶりのプラスで102.0%、13年も100.8%だった。
用途別では、業務用は98.9%、家庭用は98.4%。1~6月では業務用99.2%、家庭用98.6%であり、夏場の異常気象や台風の上陸などで7~9月に消費が冷え込んだ。ただし、10~12月は樽生ビールは100.6%に示されるように、一定程度持ち直したといえる。
合計のうち、瓶の占める割合は2013年、初の10%割れだったが、14年も続けて10%を割った。前年は9.5%だったが、9.2%になった。新ジャンルの樽詰は、109.3%の425万c/sに拡大した。11年は前年比約2倍、12年は117.2%、13年は110.7%と、伸び率は1割程度で推移している。