1月の九州本格焼酎出荷は6.8%減、宮崎は21.1%増も他県は2割減も

九州本格焼酎協議会がまとめた1月の九州7県における本格焼酎出荷数量(課税移出数量)は、合計で前年比6.8%減の2万5,228klとなった。需要期の昨年12月は2.4%増で、1~12月でも0.9%増となったが、新年は前年が二ケタ増だった反動もあって、大きな減少からスタートした。

その中でもひとり気を吐くのが宮崎で、1月は21.1%増。前年1月が16.2%増だったことを考えると驚異的な伸び。大手の新商品が寄与したとみられる。他は佐賀(7.8%増)が前年二ケタ減だったことで増加しているが、他県は大きな減少。12月に16.6%増だった熊本は1月27.2%減と大きく減少した。このところ、隔月でふり幅が大きい。鹿児島は前年1月(18.8%増)の反動もあるが1月26.8%減で、ボリュームにして2,000klの減少となっており、ここの回復がないと厳しい。薩摩酒造の白波リニューアル、濱田酒造グループの「薩摩焼酎 金山蔵」と話題は出ているだけに、今後の巻き返しに期待したい。

大分は1月12.0%減(前年1月は7.7%増)で、麦、米の奮起も活性化には不可欠。話題喚起したい。福岡は前年1月(10.5%増)の反動はあったが、踏ん張って1.9%減。むしろ堅調といえるか。

1~3月は仮需反動で厳しいことは予想されたが、それにしても何とか話題喚起していきたいところ。熟成酒などの新商品が目立ち、玉は打っているが、トレンドを生み出したい。