12月の酒類課税は2.2%増、国産ウイスキーが2割増-国税庁
国税庁がまとめた2014年12月の酒類課税数量(国産酒=国税局分と輸入酒=関税局分の合計)は前年同期比2.2%増の97万2,7212klとなった。2カ月ぶりの増加。1~12月では0.4%減で、前年(0.3%減)に続き、2年連続の減少となった。
12月単月では、和酒を除いて増加基調となり、ビールも9月以来の増加で4.2%増。発泡酒は9月以降増加を続け、12月は16.1%増まで増えた。ウイスキーは実に20.4%増、果実酒9.9%増と好調が続いている。一方で、和酒は清酒が4.6%減、焼酎は単式(乙類)が1.3%増も、連続式(甲類)が2.5%減。
12月は選挙で消費は芳しくないと思われたが、課税状況ではやや盛り返した形になっている。これを受けて、2014年1~12月をみると、ウイスキーが下半期の好調さで11.2%増、同様に盛り上がった発泡酒も4.4%増。年間、国内・海外産とも堅調だった果実酒が4.8%増、スピリッツ類(18.6%増)も良い。ただ、増加はこのぐらいで、ビールは1.0%減、その他醸造が7.1%減、リキュールが2.6%減。清酒、焼酎は2~3%の減少に終わった。
輸入酒で2014年1~12月で目立つのは、果実酒3.7%増ぐらいで、他は微減といったところ。ウイスキーは国内が13.8%増に対し、輸入は1.7%減と明暗分かれた。ただ、輸入酒全体ではボリュームゾーンの果実酒とリキュールが引っ張って、0.5%増。2008年以降の増加をかろうじて守った形だ。