第2回目の「国分酒類総合展示・?酒会」を開催、1,500名が来場

国分は19日に、ANAインターコンチネンタルホテル東京で「国分酒類総合展示・?酒会」を開催した。出展メーカー数は231社、アイテム数は2,095アイテム。1部は業界関係者、2部は一般の方も来場し、合計1,500人の来場を見込んだ(展示会の模様は次号掲載)。

小笠原優一取締役経営統括本部副本部長兼MD統括部長(写真右)は会見して次のように展示会概要を説明した。

小笠原副本部長=これまでは地酒蔵元会で地酒の展示会、また本格焼酎の展示会を開催していたが、昨年から国分の総合的な商品ラインアップを一気に提案するものに変えた。昨年は非常に好評で、今回はさらにブラッシュアップした。ポイントは大きく言って3つある。

ひとつは、社内的な機構改革により、MD統括部という新組織が出来た。酒類はもとより、食品・菓子・資材などを連ねるものとして発足した。カテゴリーを超えた商品開発、商品発掘などを行い、一つのカテゴリーからの目線からでなく、コンビネーションを発揮していこうということだ。折しも政府が地方創生を掲げているが、当社もいろんな形の地方の名品を発掘していきたい。来年度からは国内販社の体制が整うが、これも地方の取組みがひとつの大きなテーマとなる。この展示会でも、随所にお菓子や食品を提案しており、期待して頂きたい。

次に、お酒の展示会とは、基本的に?酒、テイスティングをして、その商品の品質や価値、価格をみるものだと考える。大量生産、大量販売、価格志向がその本質ではない。大きな会場で、静かにきちっとテイスティングしてもらいたい。

3つめには、新しい価値の発見だ。例えば、日本産ワインの生産者には、それぞれのブランデーを持っているところが多い。これはまだまだ世に出ていないラインアップだ。また、清酒で最も大事なのは原料である米だ。地元の酒造好適米を、契約栽培で調達し、醸した清酒を揃えた。また、大手ビールメーカーにおいては、ビール類の従来の飲まれ方の変化を捉えて、ビアカクテルやウイスキーカクテルの提案をしてもらった。また、伏見の甲東会11社の共同企画“日本酒ロック”なども提案する。

セミナーは「ドゥルノンクール夫妻のワイン造りの哲学」をフランスの醸造家夫妻に、また「クラフトビールの歴史、今後の動向のポイント」をスプリングバレーブルワリーの和田徹社長にお願いした。