14社増収、5社は減収-食品メーカー19社12月期第2四半期
ビールメーカー4社を含む主要食品メーカー19社の15年12月期第2四半期(中間)決算(一部11月期)は、連結売上では前年と同じ14社が増収、減収は1社増の5社となった。営業利益は下位こそ赤字・減益がみられるが、上位は営業赤字のサッポロHD(ホールディングス)を除き、ほぼ増益を確保した。
ビール4社の第2四半期決算は、サントリーHD、キリンHD、アサヒグループHDの3社が増収増益の好調だったのに対し、サッポロHDは増収ながら国内酒類事業の減収、不動産事業の減益などで営業赤字となった。なおオエノンHDを含めた酒類5社の総売上高は3兆4,484億円で前年同期比5.9%増。通期売上見込の総計は7兆3,617億円で4.6%増となる。
飲料関係のコカ・コーライーストジャパンは増収で、前年の営業赤字から黒字転換した。
山崎製パンは増収増益。主力製品の拡販を図るなど製品アイテム数数を適正な水準に管理して生産の効率化、物流費の削減を実施したことから、売上の4.2%増に対し、営業利益は23.9%増となった。菓子パン、洋菓子が好調で、食品事業売上は4.2%増の4,726億円。
キユーピーは6事業すべてが増収で、連結売上、営業利益とも過去最高。調味料は海外での拡大が進んだことに加え、国内のドレッシングも伸長した。ジャムやパスタソース、ベビーフードなどの加工食品も連結子会社化したアヲハタの売上増や調理ソース、育児食が好調で増収となった。