335蔵1,028品の頂点を決める「SAKE COMPETITION」、4部門の1位発表
世界一の市販酒を決める「SAKE COMPETITION 2015」の表彰式が14日、都内で開催された。はせがわ酒店が主導する同審査会は、4部門からなり、今年は全国335蔵から1,028点の出品があった。今回で4回目を迎え、出品数は年々増加している。当日は豪華なプレゼンターが登場し、4部門のベスト3が発表された。
【純米大吟醸部門】1位「会津中将 純米大吟醸 特醸酒」(鶴乃江酒造、会津若松市)–〈喜びの声〉私が一番驚いている。昨年の表彰式では、長谷川さんから、悔しいだろうと言われた。昨年は同じ福島の宮泉銘醸さんや松崎酒造店さんが1位になっており、私は会場でそれを見ていて、長谷川さんに言われた。その時に、来年こそはとちょこっと思ったが(笑)。〈酒造りのこだわりについて〉酒造りは一人ではできない。蔵人みんなの協力があってはじめてできる。1人のスーパースターがいればできるものではない。和をもって協力し、お客様に喜んでもらえれば嬉しい。
2位は「東洋美人 壱番纏 純米大吟醸」(澄川酒造場、山口県萩市)、3位「十四代 純米大吟醸 七垂二十貫」(高木酒造、山形県村山市)。
【純米吟醸部門】1位「勝山 純米吟醸 献」(仙台伊澤家勝山酒造、宮城県仙台市)–まさかと思った。とっても嬉しい。常に上を目指して酒造りをしている。この酒は一から色々なことを考えてやり直したもので、それが良い方向にいったのかと喜んでいる。
2位は「紀ノ酒 純米吟醸 生貯蔵酒」(髙垣酒造、和歌山県有田郡)、3位は「後慶事 純米吟醸」(青木酒造、茨城県古河市)。
【純米酒部門】1位は「磯自慢 特別純米 雄町」(磯自慢酒造、静岡県焼津市)–雄町はややころしいお米で、それなりに地元酵母をつかって、飽きのこないクリーンなお酒を目指して毎年つくっている。売ってもらう人、飲んでもらう人の期待を裏切らぬよう、初志貫徹し、この賞に恥じないようにしていきたいと、いま強く思いました。
2位は「作 穂乃智 純米酒」(清水清三郎商店、三重県鈴鹿市)、3位は「新政 ラピス 純米酒」(新政酒造、秋田市)。
【Free Style部門】1位は「五橋 極味伝心 生?木桶造り 純米大吟醸」(酒井酒造、山口県岩国市)–正直、驚いている。この酒は木桶で醸しているので、香りは注力している。お客様に飲んでおいしいといわれるものを心がけている。酒は日々進歩している。いま以上のものを造りたい。
2位は「東洋美人 山廃吟醸」(澄川酒造場)、3位は「浦霞 山廃純米大吟醸 ひらの」(佐浦、宮城県塩竈市)。