清酒は国内、海外ともにプラス、すべてのタイプで前年超え-ヤヱガキ酒造

(大阪発)ヤヱガキ酒造は8日、姫路市内のホテルで、前期(9月期)の概況および今期の事業計画について会見を行い、長谷川雄三社長、内海寛明常務、荒尾義己取締役営業部長が出席した。グループ全体の前期の売上金額は99.7%の57億100万円の微減で着地。経常利益は1億3,000万円となる見込みだという。また、ヤヱガキ酒造単体の売上高は96.0%の20億500万円となったが、清酒実績は数量で105.3%、金額で108.3%と好調だった。さらに、金額ベースで国内は104.7%、輸出は120.2%といずれもプラスとなった。
長谷川社長は清酒実績について、「掲げていた目標は割ったが、国内も輸出も前年を上回り、普通酒を含めてすべてのタイプで前年をクリアした」と総括した上で、「消費税増税の影響を受けており、消費者の二極化傾向を感じる」とこの1年を振り返った。焼酎については、「少し苦戦した。当社はいち早く“ヤヱガキ カブト”を“純粋焼酎”の名のもとで売り出しているが、競合に比べて割高であることが不振につながっている」と述べた。輸出については、「値上げの実施や競争相手の増加などで米国は大幅には伸びていないが、アジア、韓国、香港、バンコク、インドネシア、シンガポールなどは着実に伸びている。海外要因の社員は、米国担当とアジアと欧州担当の計2人を増員した」と説明した。