カナダのブルワリーをめぐる(上) NBとインディペンデントが共存

このたび、海外を横断するジャーナリストで構成され、カナダのブルワリーと食品産業を回るツアーに参加する機会を得た。キリンの調査によると、カナダのビール消費量は2014年、世界で18位の202万kl。人口規模が違うので、2位の米国2,417万kl、7位の日本の540万klと比べて少ないが、1人当たりの消費量は日本と同程度とみられる。
近年、インディペンデント・ブルワリーと呼ばれる小規模生産者がトロントやオタワを中心に興隆している。欧米のビアトレンドから来ている日本のクラフトビールブームの、いわば“源流”だ。トロントには25くらいの小規模ワイナリーがあるという。今回、訪ねたナショナル・ブルワリー2社、インディペンデント・ブルワリー5社を紹介する。