第1Qのビール缶容器は2.9%増、15年第4Qの3.6%増に続く

ビール酒造組合の市場動向レポートをもとに本紙が推計した1~3月(第1四半期)のビール3ジャンル合計の容器別出荷内訳は、前年同期比で瓶92.9%、缶96.2%、樽・タンク97.8%と、いずれもマイナスとなった。

ただし、ビールの缶容器は102.9%。各社、ビールに注力する姿勢が反映した。2015年10~12月(第4四半期)も103.6%であり、好調な波が続いている。ビールの樽・タンクも、97.9%と、総市場の96.2%より1.7ポイント高かった。

一方で、発泡酒の缶はプリン体ゼロ商品の一巡で89.2%、新ジャンルの缶も95.7%とマイナスとなった。

用途別では、業務用は96.8%、家庭用は96.0%と、ほぼ同じ減少率だった。ビール瓶容器は、93.4%。まだまだ底打ちとはいえない状況だ。

新ジャンルの樽詰は、各社のビールへの注力を反映して100.1%の91万c/sにとどまった。