4月のPOS価格、全般に前年同月比「▲」の展開が強まる

全国のスーパーにおける4月の主な酒類のPOS平均価格(SKU単位)が明らかになった。前年同月比で「▲」一色の展開に変わりはなく、むしろ徐々に強まっているような様相だ。特にビール類でそれが顕著か。動きの鈍い新ジャンル、発泡酒と前月からも下振れしており、夏場に向け、どこまで価格が下がっていくのか。

市場の重たい和酒は、清酒の下げ幅が大きくなっており、構造的なマイナスにどこまで価格で訴求することになっていくのか。清酒に比べると甲類の下げ幅は小幅で、乙類も同様の傾向だ。乙類では、白岳の価格がジリジリ上がっている。4月は熊本地震の影響も考えてしまうが、消費が芳しいとは聞こえてこない。

消費が堅調なRTDはほぼ安定した価格帯が続いており、ウイスキーは銘柄ごとに銘柄ごとに上下のふり幅が異なる展開になっている。

4月は、52銘柄のうち、前年比で上げが5銘柄、下げが45銘柄(比較不可が2銘柄)。3月に比べ、上げが1銘柄減り、下げが1銘柄増えた。4月は前月比でもビール類を中心に「▲」が目立つのが特徴か。