甲類ハイボール訴求続ける、新規でツイッターでのPRを-蒸留酒組合

日本蒸留酒酒造組合は24日、都内で第44回通常総会を開催した。大宮久理事長は、甲類焼酎が6年連続、合成清酒が10年連続のマイナスとなっている状況について、特に原料を輸入に頼っている甲類は環境も厳しく、「これからも厳しい情勢になるというのを覚悟しないといけない」とし、組合員には公正な競争で適正な利潤を得ることが大切になると呼びかけた。過度な価格競争を慎み、ブランド力を育成し、異質化競争へ目を向けるべきとした。

組合としてはPR活動に注力し、甲類ハイボールの訴求を継続する。吉田類さんの「酒場放浪記」へのCM投入を継続するほか、新たな試 

みとしては、SNSの活用を掲げ、ツイッターを使ったPR活動を行うとした。若年層を取り込み、需要喚起に努める。

業界を取り巻く環境には、2つの問題があるとし、一つは酒税法の改正で、発泡性酒類の増税に関し、ビール類の巻き添え増税を阻止するよう訴えていくとした。2つめはアルコール健康障害対策基本法の基本計画が今月中に策定される見通しと指摘し、消費者団体などがより厳しい規制を求める声もあるが、自主基準を厳しくし効果が出ていることもあり、さらなる規制は無いとみているものの、今後も自主基準の遵守を徹底し、不適切飲酒の防止に努めていくとした。