「島酒」の展示会に33社が出展、各島の個性を提案-日酒販

日酒販は14日、都内で「島酒」展示会2016を開催した。島々に伝わる個性あふれる商品を提案するもので、今回が3回目。33社が出展し、500人が来場した。「焼酎の陳列棚は従来に比べて縮小傾向にあり、並んでいる銘柄も上位銘柄に集中している状況のなかで、原料や水、麹にこだわった特徴ある商品」をアピールする。今回は古酒や希少原料、こだわりの製法など個性を強調した提案が多くみられ、飲み方ではハイボール提案も散見された。
また、今回はワイングラスでの試飲を勧め、①貯蔵・熟成タイプの焼酎やスピリッツ・リキュールの色合いを“目”でみて、②原材料のもつ個性的な香りを“鼻”で楽しみ、③蔵元おすすめのお酒に合うおつまみを“口”で味わう–島酒のおいしさを五感で実感してもらえるはずと提案した。
初出展は2社で、沖縄の比嘉酒造は、幅広いラインナップを誇る「残波」ブランドを提案。「ザンシロ」の愛称で親しまれる残波ホワイトや、黒麹のブラック、5年古酒を60%ブランドしたプレミアム30度、炭酸入りの「残波 ゆずスパークリング」なども。
もう1社は鹿児島の奄美大島酒造で、黒糖100%使用が売り。3年以下の焼酎は出荷しないというこだわりをもち、7年以上熟成した「浜千鳥乃詩原酒」や、3年以上熟成した原酒を樫樽で熟成させた「高倉」などを提案した。