清涼飲料特集 エリアマーケ加速、差別化とブランド活性化担う
昨年あたりから、飲料市場でエリアマーケティングから生まれた商品が規模は小さいものの目立っている。これは、特定エリアの素材を使うことで、そのエリアの生産者や流通、そして生活者に喜んでもらい、ブランドや企業のファンを増やす施策である。大手メーカーは販売規模が非常に大きいため、全国展開の定番商品にするには原材料の量が足りず、期間やエリア限定などの販売手法を取っており、既存ブランドの活性化の位置づけで取り組むケースが多い。一方、販売量が大手ほど多くないメーカーでは、特定エリアの希少な素材を使用することを差別化ポイントと捉え、付加価値のあるブランドとして展開している。個性と地域密着感で、価格に頼らない営業活動にもつながるため、今後さらに注目されそうだ。