日酒販の4~7月、売上高1.3%増、営業利益20%減、RTD2割増

日酒販は23日に「首都圏商品展示会2016」を開催し、約2,500人が来場した。同会場で飯嶋康雄代表取締役専務営業本部長(写真)、北村和誠酒類事業部長、亀井靖夫食品事業部長らが登壇し、会見を行った。(関連記事を4~5面に掲載)

飯島専務は4~7月の経営概況を述べて「売上高は前年比101.3%の1,752億円、営業利益は80%の7億3,200万円となった。経費は103.7%と、配送費とセンターフィが嵩んだ。今期計画で増収減益は見込んでいるが、経費が予想より増えた。特に4・5月が膨らんだが、6・7月は、高止まりが一巡し落ち着いた。経常利益は83%の8億9,300万円だ。なお、通期では売上高101.6%、営業利益93.5%、経常利益92.4%の計画だ」と明らかにした。

品目ごとの売上の前年比については「和酒計が99%。清酒98%、焼酎甲類96.4%、焼酎乙類100.0%。洋酒計は103.2%。国産洋酒 

103.4%、輸入洋酒102.8%、エージェント商品100.7%だ。洋酒では、RTDが119%と突出している。RTDは上位3社とも2ケタ増だ。ビール類が94.1%。これは市場飽和と、一部帳合を失ったことの影響。食品(飲料)は117.6%。飲料はアマゾンで大手メーカーなど、大きな帳合いを獲得した」と述べた。

RTD好調の要因としては「業務用が良くないことの反面となるが、やはり“家飲み”が効いているのではないか。量販でRTD・純米酒が良く出ている」とし、クラフトビールについては「一時の勢いはないとはいえ105~106という数字だ。ケース買いはなく、もっぱらバラ売りというのが痛い所だ」と述べ、秋冬商品の商談については「清酒では純米酒、焼酎では貯蔵酒が注目されている。少容量の棚も増えており、小容量の動きもいい」とコメントした。