「一過性のブームではなく文化として定着へ」-名門酒会飯田本部長
日本名門酒会は14日に京王プラザホテルで「第42回 日本名門酒会全国大会」を開催した。今回のテーマは「未来への共創 日本酒を文化に」。飯田永介本部長(岡永社長=写真)は、「日本酒を一過性のブームではなく、連綿と続く“文化”として定着させるために、より本質的な視点に立ち返り、未来に向けた揺るぎない流れをつくろう」と訴えた。加盟酒販店・支部長会社・メーカーを中心に約1,200名が参加した。
今年の目玉企画は、昨年から取り組んでいる「生?チャレンジ」の成果の発表だ。初年度は17の蔵元が参加し、メーカー技術交流会などの技術交流や研修を経て、商品化された商品を17アイテムを一挙展示し、試飲した。特設ステージでは、司牡丹、五橋、はぎの露の杜氏らが登壇し、生?の魅力を話した。なお、10月13日・大阪を皮切りに、6都市で「生?チャレンジセミナー」を開催する。
飯田本部長は開会式で、今後の加盟店・メーカーの方針を述べた。まず、冒頭、平成28年熊本地震について「阿蘇から大分まで広範囲で、被災した加盟店・蔵元にお見舞い申し上げる。2つの蔵元でタンクの酒が流出し、19の加盟店ほぼ全てが被害にあった。会として4月26日に義援金の募集を開始し、7月中旬に、600万円を、被災した方に直接手渡すことができた。心の拠り所となり、復興の一助となった。感謝とお礼を申し上げる。もと株である熊本酵母が心配されたが、2重・3重の厳重な保管により万全に備えられていた。加盟店では、熊本のお酒の売場をつくるなどで応援を頂き、これがバラエティ豊かで奥深い九州のお酒の魅力を伝える機会ともなった。7月に益城町を訪れたが、いまだ手つかずのところもあり、業務用は落ち込み、観光客も減少している。応援を継続していきたい」と語った。
(以下、本紙にて)