1~9月のビール5社の課税出荷数量は前年比97.9%
ビール酒造組合などがまとめた1~9月のビール5社の課税出荷数量は、前年比97.9%の3億293万c/sとなった。1~6月は98.5%であり、7~9月の最盛期の天候要因が大きく、後退した。
ただし、1~6月はビールが100.4%と2年ぶりプラスに転じていたのが、1~9月では98.5%と水面下に後退した。新ジャンルも99.0%から98.9%に後退している。一方、発泡酒は91.2%から93.7%に上昇した。
7~9月では、合計97.0%。ビールが95.4%とマイナス幅が大きかった。昨年9月発売の「ザ・モルツ」の裏になる。
販売ベースでみれば、7月は営業日が1日少なく、95.6%とみられる。関東甲信越地区の梅雨明けが昨年より遅い7月28日だったことがマイナスの要因。8月は営業日が1日多かったが101.4%にとどまった。下旬の台風の連続上陸、初の祝日「山の日」、リオ・オリンピックなどで料飲チャネルが冷え込んだ。9月は98.3%。ビールは「ザ・モルツ」の裏でビールが95.2%。しかし、発泡酒は15カ月ぶりプラス、新ジャンルも好調だった。