9月の新ジャンル輸入量は前年比25.5%減、6カ月連続のマイナス
貿易統計によると、9月のビールタイプ新ジャンル(主に小売流通PB)の輸入量は、前年比74.5%の100万c/s(大瓶20本換算)となった。6カ月連続のマイナス。1~9月累計は83.1%の1,028万c/s。1~12月累計で3年連続の前年割りは必至、しかも2ケタ減になりそうだ。
国内ビールメーカーがビールカテゴリーに注力していることや、クラフトビールなど本格的なビールを楽しむトレンドが拡がっていること、またナショナルブランドの新ジャンルのブランド力の相対的強まりから、輸入業者の意欲の減退が垣間見える。
特に1~9月で87.8%のシェアを持つ韓国の83.0%が響いている。続くベトナムやベルギーも大きく減らしている。
1~9月の輸入新ジャンルが1,028万c/sに対して、国内5社の新ジャンル課税数量は1億722万c/s(前年比99.2%)。合計すると1億1,750万c/sで、輸入の占める割合は約8.8%。2014年間が10.5%、15年間が9.9%であり、減少傾向はここでも顕著だ。