サッポロビール「HOPPIN’GARAGE」10月の新作「インカの扉」は按田餃子店主とコラボ
サッポロビールは10月18日、「HOPPIN’ GARAGE」シリーズから「インカの扉」を数量限定発売する。
「インカの扉」は、「按田餃子」店主で保存食研究家の按田優子氏のストーリーを表現するために、南米で愛されている3つの素材を使用した「HOPPIN’GARAGE」の新商品(発泡酒規格)。「新作定期便」として10月に届ける。生産数は2,500ケース。
9月13日にはオンライン説明会を実施。「インカの扉」を企画した按田氏と醸造責任者蛸井潔氏、サッポロビール新規事業開拓室 HOPPIN’GARAGEブランドマネージャー土代裕也氏が登壇した。
冒頭、土代氏はサッポロビール初のDtoCビールブランドである「HOPPIN’ GARAGE」の特徴として、「ストーリーブルーイング製法」(魅力的な人々の人生ストーリーと醸造担当者によるビール開発)と、「DtoC」(ストーリーを込めたビールを直接顧客に届ける)の2点を挙げた。「定期便」という形で、ビール×ストーリーを届ける。
土代氏は、「ビールには、人と人をつなぎ、出会いをよりインプレッシブにする力がある。ビールを通じ、価値観を揺さぶる出会いを届けることを価値として展開。多様な価値を認めあえる未来につなげたい」という。
按田氏は2012年から食品加工専門家として、JICAのプロジェクトに参加。アマゾンで保存食のプロジェクトを進めるにあたり、「南米では古来より、医食同源のような形でハーブや植物を活用してきた。現地で初めてお会いした方々とも、ハーブセッションや沐浴などをきっかけに、心の関所が開き、受け入れてもらえたと感じた。今回の企画も、皆さんの心の扉が開いてくれたらとの思いで、開発に携わった」と話す。
今回使用した「3つの素材」については、「ペルーとの出会いのきっかけになったインカインチ」「アマゾンの森の中の“薬箱”の中でもよく使われていたキャッツクロー」「現地でもよく食べていたアマランサス」と紹介した。
ブリュワーの蛸井氏は、「ペルーでの経験をうかがう中で、さまざまな素材を紹介いただいた。初めて使う原料ばかりで、未踏の地を訪ねるような、新しい扉を開くような開発だった。どんな味になるかわからなかったが、ホップとは違うすっきりとした苦み、不思議な味わいのビールになった。香りはユニークでも主張しすぎず、料理の個性を受け止める適度なボディーもある。油を切るので、餃子にも合う」と話した。
「インカの扉」は公式ストアから展開。予約販売価格は、350ml×12本セットで4,620円、同24本セットで7,920円(送料込)。事前予約者にはストーリーブックとマグネットステッカーを進呈する。
〈酒類飲料日報2022年9月14日付〉