ケツト科学研究所「ライスタ f7」約30年ぶりリニューアル、全国唯一の酒米水分計、高搗精酒米・枯らし麹に対応、全国酒蔵への導入目指す
測定器メーカーのケツト科学研究所(江守栄社長)は11月21日、酒蔵向けの酒米水分計「ライスタ f7」を投入した。
酒米に特化した水分計を開発しているのは全国でも同社だけであり、従来器「ライスタ f4」から約30年ぶりのリニューアルとなる。価格は従来器から据え置きの税別6万6800円(オプションも有)。
「ライスタ f7」の最大の特徴は、近年拡大している精米歩合が高い(高搗精)酒米に対応した点だ。精米歩合が高いほど酒米の水分が減少する傾向にあるため、測定下限値を従来の8%から7%へと変更した。「洗米前に水分を正確に把握することで、その後の浸漬も含め、秒単位の管理が必要な吸水に活かすことができる」(同社)。
また、「ライスタ f7」では新たに酒米麹(枯らし麹)の水分を測ることも可能となった。「『一麹、二もと、三造り』の言葉の通り、最も重要な麹づくりの枯らし工程をチェックすることができる」。
なお、同社では少量で酒米の試験搗精が可能な小型精米器「パーレスト」や、胴割粒透視器「TX-300」なども販売している。
〈酒類飲料日報2022年11月24日付〉