アルミ缶入り日本酒「KURA ONE」サブスクで酒米・花酵母・辛口などテーマ銘柄配達、多言語アプリ連動で世界100カ国以上に空輸直送/アイディーテンジャパン
アイディーテンジャパンが手掛ける180mlアルミ缶入り日本酒「KURAONE」は1月31日から、全国および世界100カ国以上にサブスクリプションで直送する、世界初となるサービスを開始する(先着2000枠限定、1月あたり税込3960円)。
サブスクリプションでは「酒米」や「花酵母」、「辛口」などテーマが設定され、それに沿った銘柄3~4種類が毎月届く。
また、2022年に「Makuake」で販売し人気だった「KURA ONE」の21銘柄すべてがそろったコンプリートセットに、販売記念の特別限定ラベル「Debut」を追加した「販売記念特別版」(税込み2万5300円)を500セット、酒器をセットにした「KURA ONE 硝子酒器ボックス」(税込1万8480円)、「KURA ONE 伝統工芸酒器ボックス」(税込8360円)、「KURA ONE 冷感盃ボックス」(税込5940円)をそれぞれ100セット用意した。任意の2缶が届く「KURA ONE ガチャボックス」(税込1870円)も発売する。飲食店や酒販店などBtoB向けにも同日から注文受付開始。海外のショップや飲食店へ直送が可能となる。
「KURA ONE」は「“届かない”を“届ける”」をミッションにかかげ、従来の720ml瓶では「大きい」「重い」「冷蔵庫に入らない」「日本語が読めない」ものを、「少量(180ml)」「軽量(196g)」「小さい(高さ9.8cm)」「ローマ字表記」「多言語アプリと連動(日本語、英語、フランス語、中国語(繁体、簡体)に対応)」へシフトさせ、全国および海外100カ国以上に「空輸直送」で配送する。
すでに市場に流通している720mlの日本酒と同じ酒質で、720mlのラベルデザインをそのまま継承しながら「KURA ONE」のアルミ缶で販売するため、“720mlの先発隊”としての役割を担っているのが大きな特徴。
アイディーテンジャパンが運営する世界一律販売価格の国内・越境Eコマース(Japanpage:Sake)、破損履歴がない海外小口配送(Japanpage:Delivery)、多言語の商品/酒蔵情報、記事などが閲覧できるスマートフォンアプリ(Japanpage:Picks)が「KURA ONE」サービスをサポート。アルミ缶で手軽に飲み比べや試飲をし、気に入ったら同じデザインの720ml瓶を身近なショップなどで購入するという流れを創出する。世界中のファンと酒蔵とをつなぐダイレクトチャネルで各酒蔵のこだわりを伝え、購入しづらい理由を払拭し、既存の酒販売店にも送客しながら、日本酒の新しい「飲むシーン」の創出と市場拡大を目指していく。
〈年1000万缶の生産体制整備と需要を創出〉
1月18日には東京都渋谷区の恵比寿ガーデンプレイス内で記者会見と試飲会を実施し、「Miss SAKE」が出演する、各商品の魅力を伝える動画「KURA ONE TRIP.」がお披露目された。会見でアイディーテンジャパンの澤田且成社長は「KURA ONE」の特徴やミッションを説明したのち「ターゲットとしては“日本酒を知っている/関心があるものの、様々な制約があり買えない人、“日本酒を知らないが、新しいアルコールを飲みたい人”を主なターゲットとし、従来のアルコール市場での活動に限らず、新しい“飲むシーン”を創出していく」と説明した。
今後は「現在は充填を委託しているが、自社で充填できる設備の用意をしていく。また、現在は火入れした日本酒だけだが、生酒を詰めるための技術的な情報収集も行っており、これは近いうちに解決する見通しだ。日本酒のみならず“どぶろく”についても検討している」とするほか、「数量的な目標では年間1000万缶の生産体制整備と需要を創出し、2000銘柄の充填をする。ユーザー数は個人会員で30万人を目指しており、世界7大陸で日本酒が飲まれるようにしていきたい」と述べた。
同サービスに参画する三宅本店の三宅清嗣代表取締役社長は「缶商品を当社として出荷したことはない」と話し、「日本酒にとって小容量のアルミ缶は多くのメリットがある容器だが、設備投資も非常に高額となる。“KURA ONE”はその工程を肩代わりしてくれるので非常にありがたいサービス。今後も期待している」と述べた
〈酒類飲料日報2023年1月26日付〉