「ジャックダニエル&コカ・コーラ」日本上陸、“ふたつの出会いが生んだ、カンペキな味わい”
コカ・コーラシステムは4月10日から「コカ・コーラ」と「ジャックダニエル」をミックスした「コカ・コーラ」初のRTD「ジャックダニエル&コカ・コーラ」(350ml缶/税別210円、アルコール分7%)を発売する。
※RTD=Ready to Drink。栓を開けてそのまま飲めるチューハイ・サワーなどのアルコール飲料。
「コカ・コーラ」の爽快な味わいと、「ジャックダニエル」のテネシーウイスキーの豊かな風味が絶妙なバランスで楽しめる新しいRTD。パッケージは「ジャックダニエル」と「コカ・コーラ」が混ざっているということが、世界中誰が見てもわかるシンプルなデザインとした。メインビジュアルでは商品のバックに「誕生。」の文字を大きく配し、下部には「BORN READY」「ふたつの出会いが生んだ、カンペキな味わい」という文言を記載した。
3月8日には東京都渋谷区の日本コカ・コーラ本社で「日本コカ・コーラ『ジャックダニエル&コカ・コーラ』新製品発表会」を開催。冒頭に登場した日本コカ・コーラのホルヘ・ガルドゥニョ代表取締役社長は「2018年にコカ・コーラ社として初めて発売したRTD商品“檸檬堂”は日本で企画・開発し、その後世界で発売された。当社のRTD事業発祥の地である日本で、ついに“コカ・コーラ”を用いた初のRTD商品を発売することとなった」と話したほか、「“ジャックダニエル”と“コカ・コーラ”の組み合わせは長年世界中の消費者に楽しまれてきたが、この度RTDを発売することで新たな選択肢を提供することができる。また、2つのブランドがさらに成長できることを期待している」とコメント。
ブラウンフォーマンジャパンのアーロン・マーティン代表取締役ゼネラルマネージャーは「歴史上はじめてミックスした人は定かではないものの、完璧な味わいはすぐにアメリカ中に広がり、口コミで引き継がれ、アメリカのクラシックなカクテルとして定着した。今では世界中の人をつなげるカクテルとなっている。ぜひ日本の方にもRTDという、手に取りやすい形で楽しんでもらいたい」とあいさつした。
〈“檸檬堂”に次ぐ第2の柱に育成〉
日本コカ・コーラの関口朋哉アルコールカテゴリー事業本部長はRTD市場全体を俯瞰して「2022年のRTD市場のうち12%はウイスキーハイボールが占めている。また、2018年から2022年までの年平均成長率を見ていくと、RTD市場全体が6.2%増のところ、ハイボールカテゴリーでは7.4%増と市場全体の成長率を上回っている」と説明。
そのうえで「当社では2018年に“檸檬堂”を発売し、アルコール飲料事業に参入した。商品が市場に根付いてきた中で、満を持して“コカ・コーラ”を使用した初めてのアルコール製品を発売する。“バーで飲む本格的な味わいのドリンクを、家でも気軽に楽しんでもらいたい」としたほか「”檸檬堂”に次ぐ当社のアルコール飲料カテゴリーの第2の柱となるべく育てていきたい」と話した。
続けて「今回初めて日本に上陸することとなったが、日本のRTD市場は成熟した市場で高品質な味わいを求めるお客様も増加している。そこでアルコール度数は“ジャックダニエル”と“コカ・コーラ”どちらの味わいもしっかりと楽しめる7%に設定した。“ジャックダニエル”と“コカ・コーラ”だからこそ生み出せる味わいを体験してもらいたい」と語った。
また、記者からの質問で「“ジャックコーク”はバーでは定番のドリンクだが、なぜ今回のタイミングでの発売となったのか」という質問に対しては「大前提として2018年まではソフトドリンク専業の会社だった」とし、「2018年に初めて当社としてアルコール飲料を発売。販売を続ける中で市場から様々なラーニングを獲得し、準備をしてきた。また、ビジネスを広げる中でブラウンフォーマン社と契約を締結し、さらにアルコールビジネスを拡大するチャンスを得ることができた。我々としてはいいタイミングで市場に“ジャックコーク”を届けることができると考えている」と回答した。