アサヒビール、ダウンタウン浜田雅功ら吉本芸人とコラボ、お笑いライブや間限定バー展開/We are 飲みトモ!スマドリでええねん!PROJECT!

アサヒビール「We are 飲みトモ!スマドリでええねん!PROJECT!」
アサヒビール「We are 飲みトモ!スマドリでええねん!PROJECT!」

アサヒビールは3月30日から、吉本興業と「We are 飲みトモ!スマドリでええねん!PROJECT!」を開始した。

行動憲章に「“誰もが、いつでも笑顔や笑い声をもてる社会”の実現」を掲げる吉本興業とコラボレーションすることで、飲める人と飲めない人が共に楽しめる文化の醸成を目指す。

プロジェクトでは、ダウンタウンの浜田雅功さん、ミキの亜生さん、3時のヒロインの福田麻貴さん、ブラックマヨネーズの小杉竜一さんを起用し、4人によるオリジナルユニット「飲みトモズ」を結成。 ウルフルズの「ええねん」を替え歌にした楽曲「ええねん~スマドリバージョン~」を店頭やSNS に加え、音楽配信サービス、カラオケなどさまざまな媒体で配信し「親しみやすいコミュニケーション」で“「スマートドリンキング」がお酒を飲める人と飲めない人が一緒に楽しめる社会を実現していくこと”を分かりやすく伝えていく。

4月には東京・六本木と大阪・梅田で、飲める人と飲めない人の双方が「スマドリ」を楽しめる期間限定のバーを展開するほか、東京では、バーの展開に合わせ、吉本興業所属芸人による「スマドリ」をテーマにしたお笑いライブを開催する。スーパーマーケットなどの店頭や飲食店では、度数で選べる商品陳列やメニューの展開、販促の提案を強化することで、家庭でも外食でも、ユーザーの体質や気分、シーンに合わせて適切なドリンクを選択できる環境づくりを推進する。

3月30日に東京都港区のベルサール六本木で開催された「2023年スマートドリンキング戦略説明会」では、アサヒビールの松山一雄社長と梶浦瑞穂マーケティング本部長が出席。

左から、アサヒビール・梶浦瑞穂マーケティング本部長、アサヒビール・松山一雄社長、よしもとセールスプロモーション・稲垣豊社長
左から、アサヒビール・梶浦瑞穂マーケティング本部長、アサヒビール・松山一雄社長、よしもとセールスプロモーション・稲垣豊社長

松山社長は「スマートドリンキング」に取り組む背景として「消費者の健康志向および多様なニーズに応えていくため」「“ソバーキュリアス”という“あえて飲まない”考えの方も増えてきたため」「酒類メーカーとして経営・事業を継続していくべく、“責任ある飲酒”を推進していくため」の3つを挙げた。

その上で「スマートドリンキング」については「取り組みを通じ、飲む飲まない飲めないにかかわらず分け隔てなく包み込み、幸福感をもたらしていきたい。メーカーとしてワクワクする商品を提案するとともに、新しい生活文化を創造していくべく取り組んでいる」と話した。

現在の具体的な市場規模を解説し「国内の20~70代の中にはお酒を飲む人が2,000万人、家飲みと外飲みが月1回未満の人が2,000万人。そしてお酒を飲まない人が5,000万人。お酒を飲む人も、飲まない・飲めない人も一緒に楽しめる雰囲気が醸成されれば、社会も明るくなってくるのではないかと思う。当社としてはアルコール分3.5%以下の“スマートカテゴリー”商品購入者が昨年1,800万人となった。だが母数は9,000万人。未来を見据えながら、“スマドリ”を広めるため粘り強く取り組む」とした。

また、「中長期的なゴール地点」について記者から聞かれた松山社長は「かつて“クールビズ”の認知度はほぼゼロに等しかったが、現代では普通に知られている。というように、将来的には当たり前に認知・共有されている価値観にしていきたい」と述べたほか、「“スマドリ”の認知度はまだ低いが、今回の取り組みはすぐ成就する事業ではない。アサヒグループホールディングスの勝木敦志CEO も、中長期的な取組になるとの共通した認識がある。もちろん今回の吉本興業と協力したプロジェクトで認知度が急速に高まれば、計画を前倒しして取り組んでいく」と明かした。

商品展開については「現在のところはビールテイストが圧倒的に多い。とはいえ、例えばレモンサワーテイストなどの方が若者に受け入れられやすいと見ており、十分なポテンシャルはあると思う。発表できる段階になれば積極的に発信していきたい」と話した。

〈酒類飲料日報2023年3月31日付〉

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2006年9月に酒販免許が実質自由化されたことはご存知でしょうか。お酒を購入する場所は「酒屋」からスーパーやコンビニに変わりました。いま、売場だけでなくメーカーや卸売業者など酒類業界にも変革の波が一気におしよせています。ビールメーカーはオープンプライスを導入したり、同業他社にM&Aを仕掛けたりと「横並び」と言われた業界構造が音を立てて崩れています。末端小売6兆円という巨大な飲酒市場をめぐってビジネスに勝ち抜くためには日々の新鮮な情報が欠かせません。情報力が企業の業績に直結する時代に、酒類業界のスタンダード紙である酒類飲料日報の購読を是非お奨めいたします。

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