「音響樽熟成ウイスキー コンツェルトハウスJB4」完成、クラシック音楽家を応援/キタマ
「人々の健康と心を豊かにする食生活への貢献」をミッションに掲げるキタマは8月に、創業60周年を迎える。記念事業の一つとして、「音響樽熟成ウイスキー コンツェルトハウスJB4」(内容量700ml)を完成させ、7月1日から応援購入サイト「Makuake(マクアケ)」で先行販売を始めた。
クラシック音楽ファンに向けて販売し、売り上げの一部をクラシック音楽事務所のジャパン・アーツに寄付し、音楽家の活動や若手音楽家の育成に役立てる。マクアケでの販売期間は8月31日まで。その後、一般発売を予定している。
北澗喜樹社長は大学時代にオーケストラに所属、音楽家の友人が数多くいる。「コロナ禍で世界が一変し、音楽家の活動の場がなくなった。元々クラシック音楽をはじめ文化芸術の世界は支援がないと成り立たない。微力ではあるが音楽家の力になりたい」との思いに突き動かされ、親交のあったジャパン・アーツに「支援をお手伝いしたい」と申し出、プロジェクトが始動した。
「音楽を聴かせるだけでなく、音響の振動を伝えることで酒・食品の熟成が進むという文献に出会い」、ウイスキーでは初となる音響振動熟成にチャレンジした。
寒冷で湿潤な気候ときれいな水源に恵まれた出羽蒸溜所(山形県小国町)において、英国製造のモルトウイスキーを国産ミズナラ材で製作した樽に充填し、音響振動装置を装着。音響熟成に適した低音領域が多い、ブラームスの4大交響曲の音響振動を与えてまろやかで深い味わいに熟成させた。
オリジナルのコントラバス型ボトルと金属製ネックキャップは細部にまでこだわった。「食品メーカーに原材料を卸す当社は縁の下の力持ちとしての役割を担っている。コントラバスのように」とし、楽器型ボトルにコントラバスを選んだ。
また、ウイスキーとともにコントラバスの音色を楽しんでほしいと、すべてのリターンには、ウィーン放送交響楽団コントラバス副首席の森武大和氏の限定動画(配信)を用意した。
「音響樽熟成ウイスキー コンツェルトハウスJB4」は自社ブランド「コンツェルトハウス」から発売する。「食と音楽が融合する」というブランド理念に基づいたフラッグシップモデルとしても位置付ける。
リターンのウイスキーは専用の化粧箱入りで9月末までに配送される予定。ウイスキー単品のほか、ウイスキー&金属ネック、ウイスキー&ピアニストの仲道郁代さん、舘野泉さん、オペラ歌手の森麻季さんサイン入りCD、ウイスキー&チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の公演招待(リハーサル見学付き)などをラインアップしている。