イオンが新「プレミアム生ビール」と「サングリアスパークリング」発売、生ビールはビール好きに向け“飲みごたえ”にこだわって開発
イオンは7月25日、「トップバリュ プレミアム生ビール」をリニューアル発売した。(350ml缶188円、500ml缶248円(本体価格)。
また、「トップバリュ グリーンアイオーガニック」から、「オーガニック・サングリアスパークリング(レッド)」、「オーガニック・サングリアスパークリング(ホワイト)」(いずれもアルコール8%、280ml缶、本体398円)の2種を発売した。
これに合わせ、7月25日に都内で「トップバリュリカー新商品説明会」を開催、イオントップバリュの森常之取締役副社長兼戦略本部本部長が新商品を説明した。(製造は生ビール=サッポロビール、サングリア=三幸食品工業)
森氏によると、10月の酒税改正時の価格改定は検討中だという。また、販売目標は、「トップバリュ プレミアム生ビール」100万ケース(実際の箱数)、「オーガニック・サングリアスパークリング(レッド/ホワイト)」は100万本を計画している。
森氏は、「トップバリュの2023年度の商品政策は大きく3つ、〈1〉独自価値商品の創造〈2〉環境・社会への取組み促進〈3〉インフレ下での価格戦略――の3つの柱で商品開発を行っている。特に、〈1〉と〈2〉の取組みをけん引するブランド“トップバリュ”と“トップバリュグリーンアイ”から新商品を発売する」と語った。
2022年3月に発売した「プレミアム生ビール」は、約半年で1,000万本(森氏によると年間では1.7倍ほど)を達成、好評を得た。3月にリニューアルを行った「バーリアル」は、「バーリアルグラン」として発泡酒に変更、「バーリアル」の2倍のスピードとなる3カ月で5000万本を達成したと紹介した。
新「プレミアム生ビール」の発売について、「外食が一気に回復基調にあるが、コロナで経験したライフスタイル、“家飲み”が定着しており、コロナ前に戻る状況にはなっていないと分析している。“家飲み”に美味しいビールを届けたいという思いで商品を開発した」という。
「“家飲み”の中では、ビール・発泡酒が一番大きな割合を占めている。昨年プレミアム生ビールを発売したが、“すごくおいしく飲みやすい”“バランスの取れたビール”などの評価を得た一方、ビール好きの人からは、“飲みごたえが欲しい”などの声もあった。ビール好きにも評価されるビールを作りたいと半年前から準備し、今日の発売に至る」と背景を語った。
新たな「プレミアム生ビール」は、「ビールの本場ドイツ産ホップを100%使用、100%使用はなかなかない。希少ホップであるハラタウ産も使用、ホップ100%使用により、本当のビールの苦み、のどごしを実現した。製法でもドイツ産ホップを生かすヨーロピアンホップ製法を採用、ホップ添加タイミングを見直すことで、ホップの香りと苦みを残した。麦芽100%を贅沢に使用した」。
「トップバリュ グリーンアイオーガニック」から発売する「オーガニック・サングリアスパークリング(レッド/ホワイト)」では、使用するワインは、有機栽培されたぶどうなどを使い、栽培方法・醸造方法で国際有機認証機関エコサート(ECOCERT)認証を受けている。また、日本の有機JAS認証を7月に取得、次回製造分から有機JAS認証も表示して販売していく。また、「グリーンアイ」からは、「夏向きにサングリア、本格的には下期からオーガニックのワインを発売する準備をしている」としている。
これら新商品に加え、会場では、8月1日に発売する「トップバリュ 国産の産地指定果汁を使ったチューハイシリーズ 長野県産なし」も紹介した。
〈酒類飲料日報2023年7月26日付〉