味のバランス調整を極める「氷結 無糖」シリーズ/キリンビール【食品産業技術功労賞】
キリンビールが2020年から展開している「氷結無糖」シリーズは現在、「レモン」(4、7、9%)、「グレープフルーツ」(4、7%)、「シークヮーサー」(7%)の3フレーバー6種類で展開しており、いずれもお酒と果実の澄みきったおいしさが特長だ。
発売1年後の2021年は1020万ケース(250ml×24本換算)、2022年は1672万ケース、2023年は1~6月の実績で前年同期比38%増の970万ケースで順調に実績を伸ばし、「無糖系」の缶チューハイが他社からも続々と発売される中でも、確固たる地位を築き上げている。
同社が行った調査によると、一般消費者がRTDに求めるニーズに「甘くない、クリアでスッキリした味わい」・「食事に合う味わい」などがあり、同シリーズならではの余計な甘さがなく、飲みごたえのある味わいに加えて、レモン・グレープフルーツ・シークヮーサーのフレーバーから選べる楽しさが評価されているという。
この「氷結 無糖シリーズ」は、第53回 食品産業技術功労賞「商品・技術部門」を受賞した。
なお「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2023年時点)。
「第53回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)は、一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美、独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興、日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛、食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹。
〈食品産業新聞 2023年12月4日付より〉