対象商品の売上金額を被災地に全額寄付、「恩送りプロジェクト」/世嬉の一酒造
世嬉の一酒造(岩手県一関市)はこのほど、令和6年能登半島地震の被災地支援として、「恩送りプロジェクト」を同社公式ECサイトでスタートした。対象商品の売上を被災地に全額寄付する取り組み。
同社の「大吟醸 世嬉の一」「金箔入吟醸酒 金色堂」「特別純米 手造り」および、「いわて蔵ビール 飲み比べセット」2種の計5商品が対象。「支援金をわかりやすくするため、通常で買うより支援品の方を買ってもらいたい」という意図のもと、通常の商品よりも安価に設定している。
なお、寄付先と金額は同社ウェブサイト内にある「蔵元だより」で報告する。期間は「寄付するタイミングが遅くなってもいけない」とし、1月31日までの売上金で1度締めるという。
プロジェクト実施の背景を同社は「何代も続いた老舗酒蔵やブルワリーが被害を受け、避難している様子を見ると、13年前の出来事を思い出し心が痛くなる。今、私達が現地に行ってお手伝いすることはかなわないし、物資の寄付も現場に迷惑をかけてしまうかもしれない。そんな中、なにか役に立てることがないかと社員と考えていた」と発表している。
〈酒類飲料日報2024年1月18日付〉