アサヒビール「GINON」新CMに吉瀬美智子さん起用、東北での満足度「99%」を強調
アサヒビールは4月2日から全国発売するRTD「GINON」のTVCM「GINON、はじまる」篇の放送を3月28日に開始した。
CMには俳優の吉瀬美智子さんを起用し、「GINON」を先行発売した東北エリアでの満足度が99%だったことを訴求するとともに、吉瀬さんが一口飲んで驚く様子を描くことで、商品への期待感を醸成する。また、ビール好きの吉瀬さんが「GINON」を飲んで「やられた」「好きかも」とつぶやく様子を通じて、“ジンでつくったレモンサワー”の美味しさを表現している。CMは年内約6,000GRPを放映予定としている。
同社は吉瀬さん起用の理由を「メインターゲットの40~50代男性の認知度や高感度が高いこと、自然体でありながら凛とした女性の強さを併せ持つ吉瀬さんが、GINONのブランドの世界観とマッチするため」としている。
28日にはCM発表会を開催。同社を代表して挨拶したRTDマーケティング部の髙橋利和部長は「“GINON”は昨年発足した“ASAHI RTDINNOVATION2025”プロジェクトから生まれた商品で、多様化するお客様のニーズに対し、情緒的価値に基づいた新ブランド、フルオープン缶技術を活用した新ブランドを展開し、新しい選択肢や価値を提供することで、今までとは一線を画す新しいブランドの創出を目指したものだ。その第1弾として昨年、全国4エリアそれぞれで4つの新ブランドを先行発売した。この展開により、様々な成果や課題が見えてきたが、その中でも非常に大きなポテンシャルを示したのが東北地方限定で発売した“GINON”だった」と紹介した。
さらに「“GINON”で特に顕著だったのが、飲用体験者の“99%がおいしい”と評価する圧倒的な中味品質。これにより非常に高いリピート率や、ヘビーユーザーからの支持を示す高いレベルの購入者一人あたりの購入金額を獲得できた。この数値であれば全国に販路を拡大することができると判断し、全国発売を判断した」と全国発売に至るまでの経緯を説明した。
最後に髙橋部長は「GINONは味にこだわりのある消費者に、“本当においしいと思っていただけるチューハイをつくろう”というところからスタートした。無糖でスッキリとした味わいながらも、ベースに柑橘の果皮を漬け込んで蒸留したジンを使用することで、果実本来のおいしさを実現した。複数年かけてしっかりと育成し、ジンで作ったレモンサワー、つまり“ジンサワー”の新しい市場を創っていきたいと考えている」と意気込みを語った。
発表会に登場した吉瀬さんは「あまりジンは飲んだことがなかったが、飲みやすくさっぱりしていて料理の邪魔をしない」と飲んだ感想を述べたほか「ビール好きの方にも手に取ってもらいたい。コンビニやスーパーで見かけたら試してほしい」と話した。
なお、全国発売を記念して3月28~31日に東京ミッドタウン日比谷で試飲イベント「ビール好きだけが入れるGINON BAR」を開催している。ジンを使用した無糖柑橘サワーで「普段ビールが好きな方でも満足してもらえるような味わい」から、まずは“ビール好き”の方に「GINON」を体験していただきたいという思いで、入り口で「ビール好き」と申告した方のみ入場可能としている(ビール好きではない方も、趣旨を理解すれば入場可能)。イベントでは「GINON」(レモンまたはグレープフルーツ)とおつまみのセットを100円(税込)で提供する。「GINON」や会場の様子を各種SNSへ投稿すると、プレゼントがもらえる企画も実施している。
〈酒類飲料日報2024年3月29日付〉