“缶入り”のチャミスル「チャミボール」発売、甘くない味わいで辛い料理と相性抜群/眞露
眞露は9月10日からコンビニエンスストアで「チャミボール Fresh+レモン」「同 マスカット」(350ml/税別168円、アルコール分7%)を先行発売する。全業態での発売は10月15日。
「Fresh+レモン」は韓国で定番のプレーンな味わいの「チャミスルfresh」に、ぎゅっとレモンを絞ったような味わいを加えた。「マスカット」は日本で一番人気のチャミスルのフレーバー「チャミスルマスカット」の華やかな香りはそのままに、後味スッキリに仕上げた。
いずれも日本独自で開発した商品で、アルコール度数は飲みごたえのある7%ながらも、爽快な炭酸感があり、飲んだあとにリフレッシュ感があるため、辛い料理やジャンキーな料理との相性も抜群。「ぜひ自宅で晩酌や食事中のお供として楽しんでほしい」(同社)。
若年層の中では認知率が8割を超え、今ではパーティーや家飲みの定番ドリンクとなった「チャミスル」だが、缶入りの商品を発売するのは初めてのこと。チャミスルブランドを担当する同社の宇佐見映里菜氏に話を聞いた。
〈単なるRTDではなく「チャミスル」の文脈を受け継いだ商品として提案〉
商品の発売背景を聞いてみると「まず、瓶入りの“チャミスル”は20代前半の、お酒を飲み始めたぐらいの世代の方に強く支持されている商品だ。マスカットやすももなどフレーバー付きの商品は特に女性の若い方から支持されている。そういった方でも25歳を過ぎると嗜好も変化し、甘いお酒よりもスッキリしたお酒を好む傾向があるため、“チャミスル”からは離れていってしまうという課題があった。ただし、ありがたいことに“チャミスル”そのものに対しては良いイメージを持ち続けてくれる方が多い。そこで、嗜好の変化でファンが離脱するのを防ぐべく、30歳前後の方が好んで飲まれるスッキリとした味わいの“チャミスル”を開発することとなった」と説明する。
開発ではスッキリとした味わいながらも「チャミスルの文脈をしっかり受け継ぐ商品」を意識したとのこと。「マスカット」「Fresh+レモン」の2フレーバーで展開するのも、“チャミスル”で特に支持が強いフレーバーのためだという。また、合わせる食事については「“チャミスル”は韓国料理といっしょに食べていた方が多く、“チャミボール”でも辛いものとの相性の良さを訴求するが、チャミスルの登場シーンがパーティーや韓国料理店などの少し非日常的な場で楽しまれているのに対し“チャミボール”は日常の中で楽しんでもらうことを想定しているため、コンビニで販売されているようなカップラーメンやレジ前フードとの相性を訴求していく」と語った。
パッケージも「緑を基調とした缶体に白いラベルと黒のハングルのロゴで“チャミスル”の派生商品とひと目見てわかるデザインを採用した。缶体最上部の色は“チャミスル”のそれぞれのフレーバーと連動したカラーになっている。昨今の若い方は日常的な商品選びでも失敗したくないという心理があり、その点では“慣れ親しんだチャミスルの派生商品だから安心して選べる”というのも、手に取るハードルを下げる1つの施策」としている。
発売前に30歳前後の一般消費者を対象に試飲調査を実施しているが「あまりアルコール感は感じない」「甘すぎない味わいでおいしい」「フルーツ感がありながら後味がスッキリしている」と高く評価されているほか、商談も好調で大手流通では概ね採用が決定しているという。「これまでの“チャミスル”の販売実績に加えて、“甘くない”味わいへの期待感は強い」とするほか、「特に“マスカット”は本体でも販売実績が良いため、チャミボールでも強く期待されている。どちらか1つだけ採用のチェーンは概ね“マスカット”が選ばれているが、Fresh+レモンも定番の味わいのため、しっかりと販売していきたい」と話した。
〈酒類飲料日報2024年9月10日付〉