エシカル・スピリッツから初のRTD缶「LASTジンソーダ」発売

エシカル・スピリッツ「LASTジンソーダ」
エシカル・スピリッツ「LASTジンソーダ」

エシカル・スピリッツは11月12日から、同社初となるRTD缶「LASTジンソーダ」(250ml缶・希望小売価格297円)を発売した。

国際品評会「IWSC2021」で最高金賞を受賞したクラフトジン「LAST ELEGANT」をより気軽に味わってほしいと開発。飲みやすさと食事との相性を考え、味わいを再構築した。糖質・甘味料ゼロ。アルコール5%。

11日には発売発表会をソーシャルキッチン虎ノ門で開催。同社代表取締役CEO小野力氏、同品の製造責任者宮島悠氏が説明した後、「CHOMPOO」森枝幹氏、フリーランス料理人本吉耕也氏、「Bar&Dining Stage」阿部匠海氏ら3人のシェフが同品にあわせ考案した料理との相性も訴求した。

(左から)森枝幹氏、阿部匠海氏、宮島悠氏、本吉耕也氏、小野力氏
(左から)森枝幹氏、阿部匠海氏、宮島悠氏、本吉耕也氏、小野力氏

小野氏=当社は2020年に創業。これまで未活用だった酒粕を価値にしたいと試行錯誤する中、ジンに出会い、その香りの豊かさを最大限活用できると構想をスタート。21年には蔵前に再生型蒸留所を設立した。

「Starring the hidden gem(隠れた才能をステージへ)」の理念のもと、角度を変えれば価値になる素材を新たなステージに引き上げたいと、ドーナッツメーカーのロス生地やチョコレートに使われないカカオの皮やコーヒーかすなど、我々の取り組みを知った方々と協業しながら、新しいおいしさを持つエシカルなクラフトジンとして世の中に送り出してきた。

未活用素材の隠れたポテンシャルを見出し、ジンの原料として対価を払い、高付加価値商品として世の中に還元する「Win-Win」の流れを創り、より良い世界を目指したい。

ただ、多くの方にとってジンのボトル購入は未だハードルが高い。また、ブランドをより広く知っていただくためにクラフトジンのトップブランドを目指したいと考える中、手に取りやすいRTD缶に着目。価格面も含めトライアル需要を喚起したい。当初は首都圏を中心に約50店舗とオンラインショップで展開する予定。また、12~18日には代官山 蔦屋書店 SHARE LOUNGEでPOPUPイベントも開催する。年間目標数は6,000~7,000ケース。

〈圧倒的な飲みやすさと食事との合わせやすさを追求した味わい設計〉

宮島氏はRTD缶の味の設計において「最も重視したのは、圧倒的飲みやすさと食事との合わせやすさ」と説明。「ボトルではベーススピリッツに100%酒粕焼酎を使うが、缶では半分をニュートラルアルコールにすることで、うまみや甘みを抑え、飲み飽きない味わいを実現。さらに、ボタニカルにレモングラスとリコリスを加えることで清涼感をプラスした。RTDに多い350ml缶ではなく250ml缶を採用したのも、最後までおいしく飲んでいただきたいから。缶で飲むことを想定して、香りも設計した」という。

同品のコンセプトは、「“気づき”のはじまり」。ペアリングイベントでも、シェフの「気づき」から創作された料理を紹介した。

「ぶりのカルパッチョ」では、タプナードソースにニラとミントを添えることでジンの華やかなハーバルさを引き出した。パブの定番でビールとあわせがちな「フィッシュ&チップス」も、魚の下味にジンにあうハーブやスパイスを使うことで「苦みの要素があるビールより、香りの要素があるジンに合う料理になる」(森枝氏)。梅肉味噌を添えた「塩麹の焼売」には脂に甘みのあるトントロを使い、酒粕由来の甘さや吟醸香と同調。「クワキン」(タイ南部のカレー)は刺激的な辛さで、ジンの甘みを引き出すペアリング。「添えたキュウリもジンの清涼感を引き立てる」(同氏)。

〈酒類飲料日報2024年11月13日付〉

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昭和42年(1967年)8月
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昭和42年(1967年)8月
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