バランス調整にとことん拘る/キリンビール「キリンビール 晴れ風」【食品産業技術功労賞】

第54回食品産業技術功労賞 商品・技術部門受賞
第54回食品産業技術功労賞 商品・技術部門受賞

「キリンビール 晴れ風」は、2024年4月2日に新発売した17年ぶりのスタンダードビール新ブランド。「ビールとしてのうまみや飲みごたえ」と「飲みやすさ」を両立させたバランスの良い味わいと、「晴れ風」ならではの取り組みが共感を得て絶好調だ。

7月に年間販売目標を約430万ケース(大びん換算)から約550万ケースに上方修正したが、すでにその9割にあたる500万ケースを突破した(11月2日時点)。ビールを普段飲む人はもちろん、最近ビール類を飲んでいなかった人の購入も多い。

売り上げの一部を活用して、「日本の風物詩」を守る「晴れ風ACTION」への共感も売り上げ好調の要因となっている。第1弾では「桜」、第2弾では「花火大会」をテーマに活動を行ったが、どちらも開始約1カ月半で寄付目標金額の4,000万円を達成した。

加えて、タレントを起用した大規模な広告展開が好評で、テレビCMはCM好感度調査のアルコール業類で7月、8月度の連続1位を獲得していることも、幅広いユーザー獲得につながっている。

「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。

「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)

▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹

〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉

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食品・食料に関する事件、事故が発生するたびに、消費者の食品及び食品業界に対する安心・安全への関心が高っています。また、日本の人口減少が現実のものとなる一方、食品企業や食料制度のグローバル化は急ピッチで進んでいます。さらに環境問題は食料の生産、流通、加工、消費に密接に関連していくことでしょう。食品産業新聞ではこうした日々変化する食品業界の動きや、業界が直面する問題をタイムリーに取り上げ、詳細に報道するとともに、解説、提言を行っております。

創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
主な読者:
食品メーカー、食品卸、食品量販店(スーパー、コンビニエンスストアなど)、商社、外食、行政機関など
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