様々な高い壁に立ち向かう/大関「世代を超えて愛され60周年『ワンカップ大関』」【食品産業技術功労賞】

第54回食品産業技術功労賞 マーケティング部門受賞
第54回食品産業技術功労賞 マーケティング部門受賞

大関の看板商品の一つ、「ワンカップ大関」が2024年10月10日に発売60周年を迎えた。ワンカップ大関は、1964年に「いつでもどこでも飲める」をコンセプトに開発された小容量清酒の先駆け的存在だ。市場の変化に柔軟に対応し、カップ酒のアイコンとして不動の地位を占めている。

日本酒離れが進む若者向けに作られ、東京オリンピックにあわせて発売。持ち運びがしやすく、透明ガラスカップを採用したデザインは、当時の若者にも手に取りやすいものだった。

現在は、60代以上のシニア層をメインターゲットにしている一方、ラベル裏面のデザインに人気イラストレーターやキャンプ系インフルエンサーを起用するなどの施策や、日刊スポーツ新聞西日本とコラボして競走馬が描かれたラベルを展開するなど、若年層へのアプローチにも注力している。

60周年の2024年も多様な施策を展開。その一つとして、JR東海とコラボし、ワンカップ×東海道新幹線の60周年記念特別企画を12月15日に実施する。

「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。

「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)

▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹

〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉

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食品・食料に関する事件、事故が発生するたびに、消費者の食品及び食品業界に対する安心・安全への関心が高っています。また、日本の人口減少が現実のものとなる一方、食品企業や食料制度のグローバル化は急ピッチで進んでいます。さらに環境問題は食料の生産、流通、加工、消費に密接に関連していくことでしょう。食品産業新聞ではこうした日々変化する食品業界の動きや、業界が直面する問題をタイムリーに取り上げ、詳細に報道するとともに、解説、提言を行っております。

創刊:
昭和26年(1951年)3月1日
発行:
昭和26年(1951年)3月1日
体裁:
ブランケット版 8~16ページ
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