良いワインはよいぶどうから/サントリー「日本ワイン『FROM FARM』甲州の魅力を世界に発信」【食品産業技術功労賞】
サントリーが展開する日本ワインのポートフォリオでも最高峰に位置するのが「登美」だ。1982年がファーストヴィンテージの「登美 赤」はボルドーブレンド、2004年から造る「登美 白」はシャルドネで、「世界が感動する品質」を探求してきた。
同社にとって、「登美」ブランドから日本の固有品種「甲州」をリリースすることは悲願だったという。「登美の丘のテロワールを表現する世界基準の白ワイン」を目指し、畑の選別から仕立て、収穫期、醸造に至るまで切磋琢磨を重ね、満を持して2024年、「SUNTORY FROM FARM 登美」から「甲州 2022」をリリース。ファーストヴィンテージながら、世界最大級のワインコンペティション「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード(DWWA)2024」で最高賞「Best in Show」を受賞した。
エントリーされた1万8000超のワインから最高賞に選ばれたのはわずか50本。日本から出品されたワインが最高賞を受賞したのは、史上初の快挙だ。
「食品産業技術功労賞」は、食品産業新聞社が1971年から実施する顕彰事業。食品産業の発展に著しく貢献した企業、または個人、団体を顕彰するもの。部門は、「商品・技術部門」「資材・機器・システム部門」「マーケティング部門」「サステナビリティ部門」「国際部門」「地域創生部門」の6つがある(2024年時点)。
「第54回 食品産業技術功労賞審査」の選考委員(敬称略)
▽一般財団法人食品産業センター理事長 荒川隆
▽国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品研究部門所長 髙橋清也
▽国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所理事国立健康・栄養研究所所長 瀧本秀美
▽独立行政法人酒類総合研究所理事長 福田央
▽独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)農林水産・食品部長 森下興
▽日本チェーンストア協会専務理事 牧野剛
▽食品産業新聞社代表取締役社長 馬上直樹
〈食品産業新聞 2024年12月2日付より〉