16年の食肉市場のシェア、成牛1.3ポイント低下、豚0.2ポイント低下
農水省の食肉流通統計によると、2016年の食肉市場の取引シェアは、成牛では15年から1.3ポイント低下の32.5%、豚の取引シェアは0.2ポイント低下の13.1%となった。牛の市場別の取引頭数では、中央市場では名古屋のみ増加、指定市場では群馬が2桁増のほか、宇都宮で増加、その他は減少した。豚の取引頭数は、中央市場ではさいたま、京都、神戸で増加、指定市場では、茨城、川口、山梨、岐阜、東三河、四日市、岡山、坂出、佐世保でそれぞれ増加した。
16年(1~12月)の成牛のと畜頭数は前年同月比5.0%減と前年の4.2%減に続き減少した。牛の市場取引頭数は8.7%減となり市場シェアは1.3ポイント低下の32.5%となった。一方、豚のと畜頭数は1.8%増と増加、うち市場取引頭数は0.2%減となり、市場シェアは0.2ポイント低下の13.1%となった。
牛の中央市場の取引頭数は8.1%減の25万4,180頭、と畜頭数に対するシェアは0.7ポイント低下の24.3%となった。市場別の取引頭数は、名古屋が5.4%増のほか、いずれも10%前後の減少。指定市場の取引頭数は10.6%減の8万5,429頭、シェアは0.5ポイント低下の8.2%となった。市場別の取引頭数は、宇都宮6.9%増、群馬11.6%増のほかは減少した。
豚の中央市場の取引頭数は1.6%減の91万7,152頭、シェアは0.2ポイント低下の5.6%となった。市場別にはさいたま2.8%増、京都6.8%増、神戸4.7%増と3市場で増加、そのほかは減少した。指定市場では、取引頭数は0.9%増の122万4,958頭となり、シェアは15年と変わらず7.5%となった。市場別には、宇都宮、群馬、浜松、姫路を除いて増加となった。姫路では、2月以降豚の取扱いが無く、41頭となった。