1月黒毛84.5万円、前月比で7千円安、褐毛も8万円安に-機構・素牛価格
17年1月の肉用素牛価格は、黒毛和種で84.5万円と、前月比で7千円下げた。2月16日現在で2月の平均は83.6万円と引き続き下げており、ここで下げトレンドとなるのか注目される。1月の枝肉相場は、前半は高値に張り付いたが、末端の消費不振で後半は急落、出荷頭数も12月に比べれば少ないことが背景にあると見られる。また、褐毛は前月比で8.3万円安の75.8万円と急落した。
農畜産業振興機構が15日にまとめた2017年1月の家畜市場の肉用子牛の取引価格によると、黒毛和種は前年比で14.4%高の84.5万円、褐毛は12.5%高の75.8万円、交雑種は5.6%高の43万円、ホルスは16.9%安の20万円となった。前月比では、黒毛で6,958円安、褐毛で8万2,918円高、交雑は147円高、ホルスで4,365円安と、ここに来て黒毛と褐毛が下げた。
和牛の1月の枝肉相場は、前半は各卸の在庫が少なく12月並みの高値を維持したが、後半は高値による消費離れもあって急落、A5、A4、A3で下げた。出荷頭数も12月に比べれば少ない中で、黒毛和種の子牛取引頭数は2.9万頭あったことで、やっと下げに転じた。16年は5月~7月の3カ月は前月比で下げたものの、8月に80万円台に乗せてからは一貫して前月を上回ってきた。今後、下げトレンドが続くのか注目されるところだ。
なお、主要市場での高値が目立つが、鹿児島県曽於中央市場は前月比1.9万円安の87.6万円、肝属中央は1.7万円安の86.6万円、ホクレン南北海道も3.0万円安の82.8万円と大きく下げている。
褐毛は11月以降急騰、12月には84.1万円に上昇したが、今回は比較的多めの取引数量もあって8.3万円安と大きく下げた。