4月の豚肉需給展望 出荷頭数少なく、下旬はGW手当買いで反発
3月は需要の端境期と年度末決算を反映して月間の平均枝肉相場(東京市場・上物、以下同)は前月より19円値下がりして税抜き462円(税込499円)となった。月上旬は発育遅れで1日当たりの出荷頭数が6万頭台前半と少なく、同500円前後で推移したものの、三連休を境に発育遅れの分を含めて出荷頭数が増加、3月第4週目には420~430円まで相場が緩んだ。現物の荷動きも中間流通の在庫調整の動きが強く、フレッシュ物ではヒレの荷動きは堅調だった半面、バラが気温の上昇とともに動きが鈍化。凍結物ももともと在庫が浅いなか、仕込みよりも在庫控えの動きが強かった。4月はお花見需要からゴールデンウィーク需要へとつながるため、3月に比べて実需は強まることは確実で、相場も下旬にかけてジリ高で推移するとみられる。月間平均では税抜き500~520円、とくに下旬にかけて出荷頭数が予想よりも少なかった場合には550円前後まで跳ねる可能性もある。