牛肉5.1万tで前年比1%減、豚肉は7.7万t・1%増-4月畜産物輸入
財務省が30日に発表した貿易統計によると、4月の主要な畜産物の輸入量は牛肉が5.1万t(前年同月比1.3%減)、豚肉が7.7万t(同0.9%増)、鶏肉4.9万t(同3.3%増)となり、とくに鶏肉は本紙予想より8千tも多い結果となった。家きん調製品は3.7万t(8.9%増)、豚肉調製品が1.6万t(9.7%減)となっている。
[牛肉]全体では昨対割れとなったものの、このうちチルドは米国やカナダ、メキシコが前年実績を上回ったことでチルドビーフは前年同月比9.6%増に。4月までの累計でもチルドは19.0%増と伸長している。フローズンはメーンとなる豪州産のひき材などが外貨高の影響から減少し、全体で8.6%減となっている。
[豚肉]トータルでは本紙予想よりも2千t程度下回った。それでもチルドは米国が1.7万t、カナダ産が1.4万tに上ったことで、2カ月連続で3万t台の輸入となった。フローズンに関しては、欧州産は昨対比がマチマチだが、このうちデンマークは1万t、スペインは9千tに上り、カナダ、メキシコも前年実績を上回っている。
[鶏肉・その他]本紙予想より8千も多かったが、前月末の未通関在庫が1万t台まで膨らんでいたことや円高に推移していたこともあり、厚めの通関となったとみられる。そのほか、羊肉は需要期を受けてチルドは979t(前年同月比11.6%増)、年累計で前年同期比10.4%増、また馬肉も581t(43.9%増)、累計で同12.2%増となり、いずれも回復基調が伺える。鶏肉調製品のうち中国は1.5万t(4.9%増)、タイが2.2万t(10.8%増)。豚肉調製品は米国が1万t(15.5%減)だった。