7月1日現在の全米牛飼養頭数は1億260万頭、15年比で4.5%増-UsDA

米国農務省(UsDA)が21日に発表した7月1日現在の全米牛飼養頭数は1億260万頭に上り、08年以降、最も多い水準となった。政府予算の成約から前年同期の調査は行われなかったものの、15年7月1日の調査から4.5%増加している。

肉用繁殖雌牛(経産牛)は同6.6%増の3,250万頭となり、7月1日現在の頭数として過去10年間では08年(3,315万頭)に次ぐ多い水準となった。未経産牛全体では1,620万頭で同3.2%増加しており、このうち肉用繁殖後継牛は470万頭で、前年から6.5%も増加した15年7月に比べて2.1%減少している。このため、肉用牛繁殖雌牛に対する置換率は14.5%と、15年同月(15.7%)から1.2ポイント下回るい結果となり、農家の雌牛の保留が減少していることが伺える。ただ、後継牛以外の未経産牛は730万頭で同9.0%も上回っている。500ポンド以上の去勢牛は1,450万頭で同2.8%増、500ポンド未満の子牛も2,800万頭・4.9%増となり、いずれも一昨年に比べて牛群の回復が見られる。

子牛生産頭数も3,630万頭・6.5%増となっており、このうち上半期の生産頭数は2,650万頭で前年同期比3.7%増、15年比で7.5%増加となった。下半期も見込み頭数も980万頭で同2.8%増(15年比6.5%増)と増加基調が続くもようだ。