7月豚肉輸入は12.7%増の7.5万t、チルド8.8%増、フローズン15.5%増

財務省が30日に発表した貿易統計によると、7月の主要畜産物の輸入量は、牛肉が5.6万t(前年同月比2.4%減)、豚肉が7.5万t(12.7%増)、鶏肉が4.1万t(同意17.3%減)に上った。牛肉では、第3四半期に移って冷凍牛肉が前月から6千t増えたものの、前年比では6.5%減少した。また家きん調製品は4.3万t(9.2%増)となり、鶏肉を含めて8.4万t(5.5%減)の供給量となる。

[牛肉]このうち、チルドは2.2万t(前年同月比4.7%増)に上ったが、現地コスト上昇の影響もあり骨抜き牛肉の輸入価格(CIF)は840円で12.8%高値となっている。冷凍牛肉では米国産バラは昨対を上回った半面、豪州産ひき材の減少などで3.4万tに止まった。

[豚肉]国産豚価高を反映してチルドは3.0万t(8.8%増)と依然として3万t台の水準が続いている。冷凍も4.4万t(15.5%増)と5カ月連続で4万t台半ばの輸入となっており、とくに7月はスペインが1.1万tと2カ月連続でデンマーク(8,457t)を超えた。豚肉調製品では米国が9,340t(12.2%減)、中国が1,680t(18.1%増)、カナダ1,446t(37.6%増)、オランダ840t(34.6%増)だった。

[鶏肉・その他]鶏肉はタイが1.1万t(17.1%増)と伸長したものの、ブラジル産などの減少で全体では4.1万t(17.3%減)に止まった。家きん調製品では中国が1.8万t(12.1%増)、タイが2.5万t(7.5%増)。ラムは現地オフシーズンながらも国内需要が好調なことを受けてチルドは1,084t(43.1%増)、フローズンも1,502t(同55.8%増)に上った。