8月輸入は牛肉5.7万t、豚肉7.3万t、鶏肉4.8万tか-貿易速報から推計

17年8月の貿易速報、動物検疫数量などから推計すると、輸入通関量は牛肉5万7千t前後、豚肉7万3千t前後、鶏肉4万8千t前後と見込まれる。前月比でみると、牛肉が500t前後増加、豚肉は1,500t前後減少、鶏肉は7千t前後の増加が見込まれる。

財務省の8月の貿易速報によると、肉類の総輸入量は前年比11.8%増の25万2,301t。地域別には、米国は前年比4.9%増の5万8,007t、EUが1.1%増の3万798t、アジアが11.4%増の5万8,823t(うち中国2万341t、アセアン3万8,409t)、その他の地域(豪州、ブラジル含む)が20.1%増の10万4,673tとなった。前月比では全体で4,682t増加し、米国は5,002t減、EUは1,381t減、アジアで150t増(うちアセアンは1,040t増)、その他の地域は1万915t増となった。今回は、米国が5千t減少する一方で、ブラジル・豪州などのその他の地域が1.1万t増加した。

8月の動物検疫数量は、牛肉が6万4,354t、豚肉が9万3,688t、家きん肉が5万6,775t、家きん調製品が3万9,219tだった。前月比では、牛肉で2,559t増、豚肉は5,023t増、鶏肉で1万4,315t増、家きん調製品で699t増と、それぞれ前月を上回った。ただ、動検の肉類合計数量は26万8,996tで、肉類総輸入量を1万6,695t上回っており、この分は未通関に回ったと見られる。

これらから推計すると、8月の牛肉輸入量は5万7千t前後(豪州2万8千t、米国2万4千t、NZ2千t、カナダ2千t、メキシコ1千t)が見込まれる。豚肉は7万3千t前後(EUが2万8千t、米国1万8千t、カナダ1万7,500t、メキシコ7,500t、チリ2千tなど)とみられる。鶏肉は4万8千t前後(ブラジル3万3千t、タイ1万2千t、米国2,500t、その他500t)、鶏肉調製品は4万t前後と見込まれる。