プリマハムがSPF豚生産・販売のユキザワを子会社化、グループ出荷42万頭規模
プリマハムは14日、子会社の太平洋ブリーディング(株)(以下POB)を通じて、秋田・大館市のSPF豚の生産・販売を手掛ける(株)ユキザワ(川島力社長、資本金1億2千万円)の株式を取得、子会社化したと発表した。取得相手先は伊藤忠飼料で、取得株式数は2,400株(議決権の所有割合100%)。株式譲渡日は6月29日を予定している。
4月には宮崎・都城市の肉豚の処理・加工・販売・畜産物の卸販売業ジャパンミート(株)の株式を江夏商事(宮崎・都城市)から取得。3月にはPOBを通じて(有)肉質研究牧場(鹿児島・志布志市)と(有)かみふらの牧場(北海道富良野町)の株式を追加取得し、持ち株比率をそれぞれ49.83%(前24.99%)・48.98%(同24.81%)に引き上げている。
プリマハムでは国産豚肉の生産・販売の拡大と効率化を最優先の課題と捉え、2018~20年度中期経営計画で、国産豚肉のインテグレーション事業を食肉事業セグメントの中核事業と位置づけ、肉豚生産事業拡大計画をスタートさせた。株式取得は国内最大規模の養豚事業に向けた施策のひとつであり、今回の子会社化により、プリマハムグループの肉豚出荷規模は42万頭(16年:27万頭)に拡大する。養豚事業の一元化・増頭によって、プリマハムの処理加工場への肉豚供給の定時・定量・定質が可能となり、パッカー事業においても経営の安定化を図ることができるとしている。
〈畜産日報 2018年5月15日付より〉
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