ジビエの安全性向上・安心確保へ 農水省「国産ジビエ認証制度」制定

国産ジビエ認証マーク/農水省
農水省は18日、野生のシカ、イノシシを処理する食肉処理施設の認証を行う「国産ジビエ認証制度」を制定した。ジビエ(捕獲したシカ、イノシシを利用した食肉)の利用拡大に向けて、消費者から信頼される食品であるために、流通するジビエの安全性の向上、透明性の確保を図ることが必要だとし、17年度に専門員会にて衛生管理基準などの検討を行い、今回の制定となった。

同制度は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針」に基づく衛生管理基準の遵守、カットチャートによる流通規格の遵守、適切なラベル表示によるトレーサビリティの確保などを適切に行う食肉処理施設を認証することで、食肉処理施設の自主的な衛生管理を推進し、より安全なジビエの提供と消費者のジビエに対する安心の確保を図るもの。また認証マークは認証食肉処理施設で生産された、シカ・イノシシ肉製品、それを使用した加工食品で使用できる。

〈畜産日報 2018年5月22日付より〉

【関連記事】
・大阪・天満に”薪焼きジビエ”専門店 エゾシカ、猪、牛、鴨の盛り合わせなど提供
・辻調理師専門学校が「プロ向け国産ジビエ料理セミナー」を開催 調理実演で「鹿肉のポワレ」
・〈国内畜産生産者の取組み〉ブランド合鴨肉「倭鴨(やまとがも)」を生産/奈良・鴨重フーズ
・〈国産豚肉の取組み〉と畜・解体業の認知拡大へ、SNS・イベントなどで情報発信/マエダポーク