FOOMA JAPAN開催、機械化で人手不足に貢献、IoT活用で生産性向上
なんつねは、来場者の生産効率や衛生環境、商品企画などの課題を吸い上げ、問診票を作成。課題に合わせ、開封・脱水科、定量科、商品企画科など病院に見立てた食品工場の健康診断をし、それぞれの用途に合わせた機械提案を行った。開封・脱水科では、鶏肉自動開封・脱水機の「AIR鶏」を紹介した。鶏肉の袋から自動開封が可能で、開封、取出し、脱水の作業を自動化し、省人化に貢献する。商品企画科では自家製ハム・ソーセージを作れる、材料を切り、混ぜる「サイレントカッター」、充てんする「油圧スタッファー」、燻製する「スモークハウス」を3点セットで提案した。ハム・ソーセージ作りにより、食材ロス削減、付加価値商品による利益向上などが可能で、同社が製造から販売までサポートする。
ワタナベフーマックは、グローバル展開と顧客目線を柱に商品を展開した。安全基準はEUのCEに対応し、顧客目線では、昨今の人手不足、生産性向上に貢献すべくIoTを活用し、生産性が低下した際に、原因を可視化し、集積することで歩留まり向上・生産性向上に貢献する。今後はIoT・ビッグデータを集約・活用し、さらなる生産性向上につなげる。豚肉のスライスの折り曲げ・盛り付けロボットの「スイットル・ロボット」は、多関節ロボットとスイットル機構でチルドスライス肉の自動盛り付けを実現し、人手不足解消の貢献し、連続作業により、生産性向上が図れる。プレス機の「ADSオートプレス機」は油圧ではなく、水圧を活用することで、万が一の異物混入リスクを避けられ、メンテナンス面でも、丸洗いが可能となっている。
日本キャリア工業は、参考出品として、折りたたみ、自動トレイ盛付が可能なミートパッカーを紹介した。スライス機能から、折りたたみ機能、トレイ盛付をスライサーメーカーとして提案した。多関節ロボットではなく、折りたたみ後、コンベアなどにより、トレイに盛り付ける。作業の機械化で人手不足に対応していく。
〈畜産日報 2018年6月13日付より〉
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