中村学園大学とトリゼンフーズ、国分九州がコラボ、鶏レバーのディップソース開発

福岡市城南区の中村学園大学流通科学部(浅岡由美学部長)は17日、福岡市博多区のブロイラー事業を手掛けるトリゼンフーズ(株)(河津英弘社長)と国分九州と共同で、トリゼンフーズのオリジナル銘柄鶏「九州産華味鳥」のレバーを使ったディップソースを開発したと発表した。26日に福岡市のホテルオークラ福岡で開かれる「国分九州フェスタ」を皮切りに、全国の小売店での販売を目指してゆく。

商品名は「のっけてみレバ?? あわせてみレバ??」(税抜き400円)で、中華風肉みそ味とスパイシートマト味をラインアップした。中村学園大学によると、福岡は鶏肉を使った郷土料理が豊富で、鶏肉消費量も全国トップクラスであり、「九州産華味鳥」など地域銘柄鶏の開発にも積極的に取り組んでいるという。その半面、世帯構成の変化や食生活の多様化などで「鶏レバーの甘辛煮」など手間のかかるレバー部位を使った料理をする人が減少し、鶏レバーの消費が低迷していると指摘する。

一方、企業の商品開発の重要性や新商品の企画プロセスを学ぶ流通科学部手嶋ゼミ(商品開発)では、産学官連携による実践的な商品開発・マーケティング活動に取り組んでおり、これまでも吉野家とのコラボで女性向け鍋メニューなどの商品を開発してきた。

今回、「鶏たちの命をいただくことに感謝して、余すことなく、おいしく食べられるようにしたい」との思いから、いつものご飯にプラスするだけで鶏レバーの濃厚な旨味を楽しむことができるディップソースの開発に至った。

26日にホテルオークラ福岡で開かれる「国分九州フェスタ」では、開発に携わった学生3人がブースに立ち、バイヤーに対して商品紹介をする。

〈畜産日報 2018年7月19日付より〉